アートで磨かれる審美眼(Vol.3)| Art Technologies
LOUNGE / ART
2020年1月20日

アートで磨かれる審美眼(Vol.3)| Art Technologies

Art Technologies|アートテクノロジーズ

アートがある日常

現代アート作家の西雄大氏によって描かれた大きな壁画が、オフィスの一角で存在を発する。だが、オフィス全体を眺めてみると見応えのある壁画は、違和感なく空間に調和している。理由は広い空間のあらゆる場所に飾られたアート作品群。それらが生む視覚のリズムが、殺風景になりがちなオフィスの雰囲気を刺激的で、新鮮なものへと変えている。訪れたのは、クリエイティブプロダクション『Holyday(ホリデー)』のオフィス。代表の佐藤伸介氏にアートテクノロジーズを利用することで生まれたアートとの関係を伺った。

Photography by WAGA Eiryo|Text&Direction by MOROOKA Yusuke

刺激的な空間

もともとオフィスには、壁画もアート作品もなかった。引っ越す際に自分たちで内装して、こだわった空間にしようと考えていた折にアートテクノロジーズとの出会いがあったのだと佐藤氏は当時を振り返る。
“始めは会社にある大きな壁で何かできないかとアートテクノロジーズに相談したのがきっかけ。そこから壁画を描いてもらうということになり、作家の西さんに会社のビジョンや僕個人の想いを伝えるところからプロジェクトはスタートしました。アートを導入することで会社の雰囲気もよくなったし、クリエイティブを刺激する環境を作れたと感じています。求人応募が壁画やアートを導入した後に約3倍伸びたという結果は、アートの力を実感した良い例です。今では会社にアートがない風景は、刺激がなくて想像できません”
実際にどれだけ印象の変化が起こるのかを試してみた。下の写真でもわかるとおりアイコニックなアートがあるからこそ、空間に彩りが生まれて、オフィスの単調な雰囲気に変化を生んでいる。

アートで磨かれていく審美眼

オフィスには絵画だけではなく、立体の作品も飾られていた。西氏の壁画をきっかけにアートに魅了されていったと佐藤氏は言う。その過程で生まれた変化がさらにアートとの距離感を縮めた。
“実は、アートの良さを最初よくわかりませんでした。でも何点もみていくと、これが好き。こういうアプローチは共感できるなって感じられるようになってきた。西さんでいえば、お人柄も魅力的だから一気にファンになってしまいました。作家の観点や思い描くストーリーを知ることで、さらに作品への理解が深まりました”
多種多様なアート作品を見続けると自分の中で、作品が持つ良さというものが定義され、結果的に審美眼が磨かれていくようだ。さらにアートテクノロジーズの良さは、それだけでないと佐藤氏は続ける。
“定期的に色々な作品を見たり、感じたりする以外にもサブスクリプションの良さはあります。それは、自分の知らない作家を広く知る機会が生まれるということ。キュレーターが作品と一緒に背景や作家自身のことも教えてくれるので、色々なアートに興味・関心がもてる。知識がゼロからだと何を選べばいいのかがわからないけれど、ちゃんとフォローがあるから安心してサービスを受けられる。気にいれば作品が購入することもできるので、アート購入で失敗するリスクも少なくなるという点でも安心感がありますよね”
最初は、自分が好きだと思える作品や作家と出会い、彼らを軸にしてアートへの造詣を深めることできるのが、サブスクリプションの良さ。その積み重ねがアートの関係を良好にし、さらに自分の視野を広めることに寄与している。職場にアート導入を検討している方やアート作品の購入に興味をもっている方は、アートテクノロジーズをきっかけにして、アートとの関係を始めてみてはどうだろうか?
株式会社Holyday(ホリデー)
Holydayは、Webサービス/UIUX/デザイン/店舗事業/事業コンサルティングなど多岐にわたる事業で「WEBと人をつなぐ」サービスを追求するベンチャー企業。
株式会社 Holy day代表取締役。美容師からWeb系制作会社を立ち上げ、美容室、フォトスタジオ、飲食店などの事業を展開している。
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ギャラリー情報
INFO
東京で活躍する⼥性アーティスト3名による展覧会 “NEWEN “
会期|2020年1月25日(土)~2月7日(金)
時間|13:00~20:00
※金・土は13:00~22:00
※日・月は休廊
作家:山崎由紀子 / wimp / 添田奈那
・オープニングレセプション:1月25日(土)17:00~22:00

-ABOUT NEWEN-
2020年より⽇本橋⾺喰町にオープンしたギャラリースタジオBAF(バフ)で初の企画展を開催します。

NEWEN(ニューン)と題したこの企画展では、今までで交わることの無かった3名の作家をキュレーションし、新作を含めた彼⼥たちの代表作を展⽰します。不可思議な画⾯構成のペインティングが特徴の『Yukiko Yamasaki/⼭崎由紀⼦』。ペインティング、プリント作品、映像、3Dプリンターによる彫刻など様々な⼿法で構成されたインスタレーション作品を中⼼に発表する『wimp/ウィンプ』。そして展⽰の経験は少ないながらも昨年9⽉に代官⼭のヒルサイドフォーラムで開催された”ART STARTUP 100”に選出され、彼⼥独⾃のキャラクターのペインティングで⼈気を博し、アニメーション作品も秀逸な『Nana Soeda/添⽥奈那』。

また、会場には制作のプロセスで出た廃材や、⽣活の中で発⽣したゴミを展⽰。アイディアから作品になるまでの消費を可視化することで普段⾒ることのできない”作品の⾎⾁”を鑑賞することができます。

現代を⽣き抜く作家のエネルギーの消費と循環を是⾮ご⾼覧くださいませ。
BAF STUDIO by Art Technologies
現在、1月中旬の企画展に向けて準備中。情報は下記の公式サイト随時更新しています。
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