アートの繋がり。作家の視点(Vol.2)| Art Technologies
LOUNGE / ART
2020年1月14日

アートの繋がり。作家の視点(Vol.2)| Art Technologies

Art Technologies|アートテクノロジーズ

作家の視点

アートテクノロジーズが繋げる人とアートの関係を作家視点からみてみよう。海外からも作品のオーダーがくるほど注目が集まる現代アート作家西雄大氏。湖のそばにあるアトリエは隅々まで整理された空間で、西氏の真面目な性格を反映していた。

Photography by WAGA Eiryo|Text&Direction by MOROOKA Yusuke

作家として生きるきっかけになった出会い

西氏が絵に興味をもったきっかけは、小さい頃に観たアメリカンコミックやアニメーション。アメリカンカルチャーへの憧れが、絵を描く動力源になったという。いくつもある絵を描く職業で、なぜ作家という道を選んだのだろうか。氏は気がついたら、それしか選択肢がなかったとハニカミながら教えてくれた。

“昔は絵を描いて生活できるなんて信じていなかったけれど、自分には絵しかないとも思っていました。生きるために商業的な活動をしないといけないのかと悩んでいた時に、元々半蔵門でANAGRA(アナグラ)と言うオルタナティブスペースを運営していて、今はフリーのアートディレクター、キュレーターとしてアートテクノロジーズに関わっている細野さんから作品を評価して頂き、引っ張り上げてもらったのが作家になろうと決めたきっかけです。そのおかげで大学を卒業してから、ずっと自分の作品だけで生活ができています”

細野氏からの初めての依頼は、壁画の制作だったという。もともと東京に出てきたのも大きな壁で壁画を描きたという理由から。グラフィティーアートにも影響を受けたスタイルにはストリートカルチャーが色濃く残る。

作家の姿勢

自分の作品をあくまで生活の中で生まれてくる表現であり、彩りだと語る西氏。

アトリエに訪れたときも、大きな作品を描くためにパネルから自分で制作したという絵画を拝見した。描かれていたのは、テーブルの上に置かれた花と花瓶。少しずつ変化した花瓶が平行して3つ並んでいるのは、作品にリズムを生むため。しかし、ただ並べられているわけではない。左から右へ視線が動いていくと一番端の花瓶がすぅーと枠の外に溶けるように描かれている。印象的な絵だったので、この作品のタイトルは?と伺うと
“僕は作品にタイトルはつけません。描く対象は世の中に存在しているただの『モノ』だと思っています。この作品も生活にあった風景を描きました。絵も生活の延長にあるものなので枠の中に収まってしまうと逆に不自然になってしまう。そこで、この作品では視線が動く先にリズムが続くように重力を持たせました”

見ることはできないけれど、感じることができる余韻。生活そのものがアートに繋がっている作品は、作家から鑑賞者に想像を託される。直接対峙するからこそ感じ入るものがアートにはある。

作品の先にある繋がりと成長

西氏の絵もサブスクリプションサービスでオフィスに飾ることができる。このサービスの大きな利点は、作家の成長を、作品を通して追えるという点。基本となるスタイルは変わらなくても、技術や表現の幅は成長していく。その過程を楽しめるのもアートを定期的に借りられる楽しみの1つだと言える。

アートのサブスクリプションだけではなく、作家と企業がコラボレーションして生まれるアートもアートテクロジーズでは提供している。例えば西氏の壁画制作が、その1つ。実際に作家と企業オーナーがコミュニケーションをとり、生まれた壁画。オフィスの一角に壁画を依頼し、サブスクリプションサービスの導入を決めた企業に話を伺いにいった。

西 雄大(にし ゆうだい)

愛知県生まれ。京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科イラストコースを2014年に卒業。在学中に活動をスタートし、現在は東京を拠点に活動をおこなう。作品制作を中心に、精力的に個展の開催やグループ展への参加をする傍、イラストレーションや自身のアートワークを使用した商品制作をおこなうなど、活躍の場は多岐にわたる。
ギャラリー情報
INFO
東京で活躍する⼥性アーティスト3名による展覧会 “NEWEN “

会期|2020年1月25日(土)~2月7日(金)
時間|13:00~20:00
※金・土は13:00~22:00
※日・月は休廊
作家:山崎由紀子 / wimp / 添田奈那
・オープニングレセプション:1月25日(土)17:00~22:00

-ABOUT NEWEN-
2020年より⽇本橋⾺喰町にオープンしたギャラリースタジオBAF(バフ)で初の企画展を開催します。

NEWEN(ニューン)と題したこの企画展では、今までで交わることの無かった3名の作家をキュレーションし、新作を含めた彼⼥たちの代表作を展⽰します。不可思議な画⾯構成のペインティングが特徴の『Yukiko Yamasaki/⼭崎由紀⼦』。ペインティング、プリント作品、映像、3Dプリンターによる彫刻など様々な⼿法で構成されたインスタレーション作品を中⼼に発表する『wimp/ウィンプ』。そして展⽰の経験は少ないながらも昨年9⽉に代官⼭のヒルサイドフォーラムで開催された”ART STARTUP 100”に選出され、彼⼥独⾃のキャラクターのペインティングで⼈気を博し、アニメーション作品も秀逸な『Nana Soeda/添⽥奈那』。

また、会場には制作のプロセスで出た廃材や、⽣活の中で発⽣したゴミを展⽰。アイディアから作品になるまでの消費を可視化することで普段⾒ることのできない”作品の⾎⾁”を鑑賞することができます。

現代を⽣き抜く作家のエネルギーの消費と循環を是⾮ご⾼覧くださいませ。
BAF STUDIO by Art Technologies
現在、1月中旬の企画展に向けて準備中。情報は下記の公式サイト随時更新しています。
> Google map

https://www.art-technologies.co.jp

Vimeo
https://vimeo.com/bafstudiofilms

Instagram
https://www.instagram.com/baf.tokyo/
                                
Photo Gallery