ART│写真家上田義彦の35年間を一堂に展示する『A Life with Camera』
LOUNGE / ART
2015年7月27日

ART│写真家上田義彦の35年間を一堂に展示する『A Life with Camera』

ART|ポートレートから自然との対峙、家族の姿まで――レンズ越しに見た一瞬の奇跡

写真家上田義彦の35年間を一堂に展示する『A Life with Camera』

写真家として、そして近年はギャラリー916のキュレーターとしても活躍する上田義彦。写真家として駆け抜けてきた35年間の軌跡を一堂に展示する『A Life with Camera』が4月10日(金)から 12月27日(日)まで、ギャラリー916で開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

展覧会の開催を記念した写真集も出版

A Life with Camera

著名人のポートレートから、話題となった広告写真、さらに自然と対峙した写真などで知られる上田義彦の集大成ともいえる『A Life with Camera』。2012年にオープンしたギャラリー916で自らキュレーターという領域に踏み出した上田が、24歳から現在までの自作のなかから厳選した作品が紹介される。

1980年代初頭から昨年撮影された最新作までを網羅し、厳選された写真約300点、映像作品2点が展示される本展。なかにはアンディ・ウォーホルや北野武を撮影したポートレートシリーズや、一躍大ブームとなったサントリーのウーロン茶の広告に用いられた作品、さらに家族の日常など、幅広い作品が登場。また、作品の数が多いため会期中に数回入れ替えもおこなわれる予定という。

また本展の開催に合わせて、展覧会とおなじタイトルとなる写真集『A Life with Camera』も出版。広告写真家として第一線で活躍する傍ら、作家としてまた父として日々写真と向き合う彼が歩んできた35年の集大成だ。また、本書には、世界的なキュレーターで美術史家でもあるハンス・ウルリッヒ・オブリストにより序文が寄せられた。

上田義彦がレンズ越しに見た一瞬の奇跡。光の手触りまでも伝わるようなやわらかな空気、そして時にはっとするほど観る者の心を引き寄せる力強さ。ひとりの写真家が人生をかけて紡ぎだしてきた命宿る作品は私たちに何を語りかけるのだろう。

A Life with Camera

上田義彦写真展『A Life with Camera』
会期|4月10日(金)~ 12月27日(日)※毎週月曜日、 8月3日(月)~ 10日(月)、 8月16日(日)、9月8日(火)休廊。
時間|11:00~20:00 ※土曜、日曜、祝日は~18:30
会場|Gallery 916
東京都港区湾岸1-14-24 鈴江第3ビル6F
Tel. 03-5403-9161
入場料|一般800円、大学生・シニア(60歳以上)500円、高校生300円

写真集『A Life with Camera』
発売日|4月10日(金)
著者|上田義彦
出版社|羽鳥書店
仕様|39.5×23.5×4センチ、586ページ
価格|1万9440円
会場特別価格|1万8000円※ 会期中のみ

           
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