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ART
2015年2月10日
ART|イギリス人アーティスト、ステファニー・クエール展をPOSTで開催
ART│生命力にあふれた動物の立体作品やドローイングを紹介
イギリス人アーティスト、ステファニー・クエール展をPOSTで開催
イギリスを拠点に活動するアーティスト、ステファニー・クエール(Stephanie Quayle)の個展が6月6日(金)から6月29日(日)まで、渋谷区・恵比寿のPOSTで開催。動物をモチーフにした立体作品やドローイングが紹介される。
Text by YANAKA Tomomi
文明社会をもつ人間と動物との間に起こる緊張感を浮かびあがらせる作品群
ステファニー・クエールは1982年イギリス生まれ。英国の自然豊かなカントリーサイドにある農場で生まれ育ち、2005年に英国の名門芸術大学スレード・スクール・オブ・アートを主席で卒業。さらに、2007年には英国王立芸術学院で修士号を取得。現在も農場の自宅兼アトリエで創作活動をつづけている。
ステファニー自身が自然界と直接的なかかわりをもち、深い理解からもたらされた、「動物」、そして「動物」のもつ天性に焦点を当てた、荒削りでありながらも生命力にあふれた作品。日本ではドーバー ストリート マーケット ギンザ1階に展示されている象の作品でも知られている。
本展でも、野生的でエキゾチックなたたずまいをした動物と、わたしたちの文明社会に存在する本や椅子など身近なオブジェクトの対比により、人間と動物との間に起こる緊張感を浮かび上がらせるような立体作品10点とドローイング作品が並べられる。
イメージの再現ではなく、あたかも命が宿されているように感じてしまうステファニー・クエールが生み出す動物たち。人間が内に秘める「動物らしさ」との境界線を問いただすきっかけを与えてくれる作品群だ。