ART|写真家の沢渡朔による個展『雨』
ART|独特のニュアンスに満ちたデジタルとアナログ画像
IMPOSSIBLE PROJECT SPACEの最後の写真展『雨』
ポートレートを数多く手がけてきた写真家、沢渡朔(さわたり・はじめ)による個展『雨』が、目黒区青葉台のIMPOSSIBLE PROJECT SPACEで開かれている。3月23日(日)まで。
Text by YANAKA Tomomi
iPhoneの光でインスタントフィルムを焼き付ける「インスタント・ラブ」で現像
ポラロイド社のインスタントフィルム撤退後、アートに特化したインスタントフィルムづくりをおこなってきたインポッシブル。自社が扱う表現重視のアナログインテグラルフィルムを使い、これまで多くの写真家とのコラボレーションを実現してきた。その発表の場として注目を集めてきた青葉台のIMPOSSIBLE PROJECT SPACEが、アート活動の幅をさらに広げるべく、いったんクローズすることを決定した。
フィナーレを飾る写真展として開催されているのが、沢渡朔による『雨』だ。1940年に東京に生まれた沢渡は、高校在学中からその才能を開花。1966年にフリーランスとしての活動をスタートし、1973年に発表した『NADIA』と『少女アリス』で高い評価を得る。以来、半世紀以上にわたり、己の美学にそむくことなく活動。俳優やモデルたちのポートレートなど、観る者のなかに、あらたなイマジネーションの世界を紡ぎだすような作品を発表しつづけてきた。
今回の写真展『雨』では、iPhone本体から発せられる光を使い、インスタントフィルムに焼き付ける「INSTANT LAB(インスタント・ラブ)」を使って作品展示。IMPOSSIBLE PROJECT SPACEのフィナーレにふさわしい、独特のニュアンスに満ちた写真群を出現させる。
沢渡朔写真展『雨』
会期│3月1日(土)~3月23日(日)※定休日は月曜日
時間│12:00~19:00
会場│IMPOSSIBLE PROJECT SPACE
東京都目黒区青葉台1-20-5 OAK BLD 2F
Tel.03-5459-5093
http://www.the-impossible-project.jp/about/access.html