写真家ハービー・山口氏の作品を「着て」体感する

ART｜Wearable Herbie! ～いつでも、どこでも、ハービー。

写真家ハービー・山口氏による初のアパレル商品を販売する写真展「Wearable Herbie! ～いつでも、どこでも、ハービー。」が東京・港区のGalerie GEEK/ARTで開催される。会期は、2025年9月13日（土）から9月21日（日）まで。

Text by WASEDA Kosaku

見るだけでない、着て感じる作品の新しい価値

ハービー・山口氏は「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになるような写真を撮りたい」をテーマに、モノクロームのスナップ・ポートレイト作品で知られる写真家。その優しく清楚な作風で多くのファンを魅了してきた。

同氏にとって、アパレル商品の展開は今回が初となる。

今回ラインナップされるTシャツは全5種類。これまでにハービー氏が撮影した作品がデザインに使用されている。各商品のタグには氏直筆のサインが入ったオリジナル仕様だ。

展示では、アパレル商品とともに、ハービー氏が世界各地を旅しながら撮り溜めたアーカイブ作品が公開される。歴史の転換点となる瞬間から静かな日常の一コマまで、幅広い写真群が展示され、氏のクリエイションの源などが感じられる展示となる。

本展と並行して、JAM Photo Galleryでは9月9日（火）から9月21日（日）まで、ハービー・山口氏による作品展覧会を開催している。こちらでは日常の温かなスナップショットに加え、紛争や革命、災害、パンデミックの中で生きる人々を捉えたポートレートを紹介する。

どの作品にも「人の心をポジティブにする写真」を撮り続けるという山口氏の信念が反映されており、困難の中にも希望を見出すメッセージが込められている。

Galerie GEEK/ART の山口典子氏は「時代の息吹と人々の物語を繊細に写し出すハービー山口氏の写真世界を、『見る』だけでなく『纏う』ことで、より身近に感じていただけるひとときを用意した」とコメント。

また、Long Distance Love LLC. の柴田廣次氏は、過去3回にわたってハービー氏の展覧会をプロデュースした経験を踏まえ、「今回は代表作品を『展示する』のではなく、『身につける』という視点で選び直した」と説明。17点の候補作品から5点に絞り込んでTシャツを制作したという。

「ハービー氏の好きな作品を『いつでも、どこでも』身につけてもらいたいという思いから、『Wearable Herbie』というTシャツブランドが誕生した」と柴田氏は語っている。

ハービー氏の温かな眼差しが捉えた世界を、見るだけでなく着ることで作品を体感できる新感覚の写真展だ。

ハービー・山口
1950年生まれ。東京都出身。中学2年生のとき、写真部に入り、写真の楽しさに出会う。大学卒業後、1973年にロンドンへ渡り10年間を過ごす。劇団で役者として活動しながら、パンクロックやニューウエーブのムーブメントに遭遇。デビュー前のボーイ・ジョージとルームシェアするなど、最も刺激的だった時代のロンドンを体験し、その中で撮影された写真が高く評価された。帰国後も国内アーティストとのコラボレーションをしながら、常に市井の人々にカメラを向け続けている。また、作品発表の傍ら、エッセイ執筆やラジオ・テレビのパーソナリティーを担当。現在は大阪芸術大学客員教授および九州産業大学客員教授を務めている。
審査員歴：CAPA、デジタルカメラマガジン、APAアワード、JPS、ニコン、キャノン、フジフイルムなど
選考委員歴：上野彦馬賞
受賞歴：2011年度日本写真協会賞作家賞
Website: http://herbie-yamaguchi.com/
Instagram: https://www.instagram.com/herbieyamaguchi/

Wearable Herbie! ～いつでも、どこでもハービー。
会期｜9月13日（土）～9月21日（日） 12:00〜19:00オープニングレセプション日：9月13日（土）17:00〜20:00※ハービー・山口氏も参加予定
入場料｜無料
会場｜Galerie GEEK/ART
東京都渋谷区神宮前6-23-6 1F

オリジナル作品の限定Tシャツ（全５種）
サイズ｜S/M/L/XL
価格｜7,500円（税込）
数量｜各種、限定30着
※各種、限定30着となりますので、なくなり次第、終了となります。
※画像はイメージとなり、実物とは異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

問い合わせ先

GEEK/ART
https://geek.art/

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