『民藝運動フィルムアーカイブ 名もなき美を求めて1934-2017』展が開催|ART
ART|バーナード・リーチが撮影したフィルムをデジタル化
未来へつながる暮らしのヒントをフィルムから探る
「民藝運動フィルムアーカイブ 名もなき美を求めて1934-2017」が2017年1月27日(金)~3月26日(日)の期間で開催される。柳宗悦、濱田庄司、河井寛治郎など、彼らの“ものづくり”の現場を垣間見られる貴重な機会だ。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
当時の“ものづくり”の現場とは
大正後期~昭和初期にかけて起こった「民藝運動」は美術品ではなく、庶民が日常的に扱う日用品に日本独自の美と手仕事を見出し、世界にその価値を知らしめるきっかけになった活動のこと。
民藝運動を起こしたメンバーのひとりで、イギリスの陶芸家のバーナード・リーチは1934年~1935年にかけて来日。当時貴重であった16ミリの機材で自ら、日本のものづくりの現場を撮影した。
そこには柳宗悦、濱田庄司、河井寛治郎といった民藝運動を起こしたメンバーの姿や、当時の日本各地のさまざまな風土が映されている。今となっては貴重な資料だ。
この度、カナダ人映像作家であるマーティ・グロス氏がフィルムの存在にたどり着き、デジタル化した。
グロス氏はフィルムの内容を確認しながら、民藝をテーマにした映像作品の制作、日本に眠っている映像資料を掘り起こす活動を続けている。
『民藝運動フィルムアーカイブ 名もなき美を求めて1934-2017』展では、先人たちが残してくれた貴重なフィルムから、当時のものづくりがどのようなものであったか、そして未来へとつながる暮らしのヒントを探る。
また本展では、日本民藝館の学芸部長である杉山享司氏を迎え、民藝運動のメンバーたちの仕事と民藝運動についてのトークイベントを開催。加えて、マーティン・グロス氏自身が、見つかったフィルムの修復・編集作業などについて、映像を参照しながら解説するイベントも開催する。
トークイベント「民藝運動と日本民藝館」
日程|2017年2月2日(木)
時間|15:00~16:30 ※受付は開始の30分前から
会場|無印良品 有楽町2F ATELIER MUJI
登壇者|杉山享司(日本民藝館 学芸部長)
参加費|無料
トークイベント「民藝フィルムアーカイブが未来に遺すもの」
日程|2017年3月23日(木)
時間|18:30~19:20 ※受付は開始の30分前から
会場|無印良品 有楽町2F ATELIER MUJI
登壇者|マーティン・グロス(映画監督/プロデューサー)
参加費|無料
『民藝運動フィルムアーカイブ 名もなき美を求めて1934-2017』展
会期|2017年1月27日(金)~3月26日(日)
時間|10:00~21:00
会場|無印良品 有楽町2F ATELIER MUJI
東京都千代田区丸の内3-8-3 インフォス有楽町
ATELIER MUJI
http://www.muji.com/jp/events/ateliermuji/