全長100メートルにわたる大作「五百羅漢図」など全作品が日本初公開|MORI ART MUSEUM
MORI ART MUSEUM|森美術館
全長100メートルにわたる大作「五百羅漢図」など全作品が日本初公開
村上隆、日本で14年ぶりの大型個展『村上隆の五百羅漢図展』開催
日本を代表するアーティスト、村上隆氏。国内ではじつに14年ぶりとなる大型個展『村上隆の五百羅漢図展』が10月31日(土)、森美術館で開幕。全長100メートルもある超大作「五百羅漢図」など、全作品が日本初公開となる。2016年3月6日(日)まで。
Text by YANAKA Tomomi
期間中は俳優の斉藤工とのトークセッションなど多彩なイベントも
戦後の日本をテーマに、オタクカルチャーやキャラクターと日本の美術史を接続する「スーパーフラット」という概念をもって、世界を席巻してきた村上隆氏。
その作品は、ベルサイユ宮殿やロックフェラーセンター前広場など、名だたる場所で披露されたほか、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションを実現させるなど、現代美術を語るうえで欠かすことのできないアーティストだ。
国内では14年ぶりの個展となる本展。東日本大震災直後、いちはやく支援の手を差し伸べてくれたカタールへの感謝を込めて制作し、2012年にドーハで発表した全長100メートルある「五百羅漢図」(写真上)も日本で初披露される。
釈迦の教えを広めた500人の弟子が描かれたこの作品は、煩悩を滅し、人びとを救済するといわれており、江戸の絵師、長沢芦雪(1754〜1799年)や、狩野一信(1816〜1863年)らも描いてきた伝統あるテーマだ。村上氏は日本の美術大学から延べ200人のスタッフを集め、この巨大絵画を短期間で一気に完成させたという。このほか、大型彫刻作品から代表シリーズの最新作まで、すべてが日本初公開となる。
期間中は「機動戦士ガンダム」などを手がけるアニメーション監督、富野由悠季氏とのトークセッションや、2013年に公開された村上隆の初監督映画『めめめのくらげ』の特別上映、同作に出演した俳優の斉藤工さんとのトークセッション(既に受付は終了)など、多彩なイベントも。
アートの概念を覆し、作品が発表されるたびに大きな反響を巻き起こしてきた村上隆氏。今回もまた、彼の作品はおおいに私たちを驚かせてくれることだろう。
『村上隆の五百羅漢図展』
会期|10月31日(土)~2016年3月6日(日)
時間|10:00~22:00 ※火曜は~17:00。ただし11月3日(火)は~22:00。
会場|森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
入館料|一般1600円、学生(高校・大学生)1100円、子ども(4歳~中学生)600円
森美術館
Tel. 03-5777-8600(ハローダイヤル)
http://www.mori.art.museum