THEATER|森山未來主演、強力キャストで送る舞台『プルートゥ PLUTO』
THEATER|現代舞台芸術を牽引する天才振付家、シディ・ラルビ・シェルカウイが演出
世界初、強力キャストで送る舞台『プルートゥ PLUTO』
手塚治虫原作の鉄腕アトム「地上最大のロボット」を、熱烈な手塚ファンである漫画家の浦沢直樹とストーリー共同制作者の長崎尚志がリメイクし、手塚眞の監修のもとあらたな命を吹き込み誕生した漫画『PLUTO(プルートウ)』。20以上の言語に翻訳され、全世界に愛読者をもつ人気漫画が、舞台『プルートゥ PLUTO』として、東京・Bunkamuraシアターコクーンと、2月には大阪・森ノ宮ピロティホールで上演される。
Photographs by KOBAYASHI YoshieText by KAJII Makoto (OPENERS)
「どこを切り取っても美しい」
「ワンシーンワンシーン、一つひとつの動きがすべて大きな絵画のような形で進行していくので、どこを切り取っても美しいと思います。身体と言葉と音楽と映像、そして舞台装置などを駆使したトータルアートのような作品です」(森山未來)
舞台『プルートゥ PLUTO』の演出・振付を手がけるシディ・ラルビ・シェルカウイは、2011年に、手塚治虫の思想、生涯をダンスというメディアで展開する『テ ヅカ TeZukA』を創作。森山未來が主演を務め、ロンドンのサドラーズ・ウェルズで初演。その後、パリ、香港、ローマ、テルアビブなど10カ国以上で上演され、手塚作品への深い理解と斬新な演出・振付が絶賛された。
再び手塚治虫の作品を手がけるシディ・ラルビ・シェルカウイは、Bunkamuraシアターコクーンでおこなわれた記者会見で「私は、原作の手塚治虫、浦沢直樹の描いた『PLUTO』の大ファンです。PLUTOは壮大なスケールでまるでシェイクスピアの演劇のように深いテーマをもち、たくさんのキャラクターが登場します」とその思いの丈を語った。
森山未來演じるアトムの兄妹ウランを演じる永作博美は「最初お話をいただいたときに、いったいあの作品をどう表現するのだろうと思いました。舞台では踊るかもしれないし、歌うかもしれないし、いろいろな可能性があると言われましたが、ラルビさんから無限大な可能性とエネルギーを感じて、あまり怖くもなく『やります』と答えました。その後ラルビさんの作品を拝見して、表現にまったくなにも制限をかけず、できるすべてのことをやろうという感覚が、非常に美しいと感じ、ピュアな精神に魅力を感じました」とコメントした。
ラルビ演出の魅力とは?
また、ロボット工学の権威である天馬博士を演じる柄本明は、シディ・ラルビ・シェルカウイについて「ラルビさんはとっても目がきれいですね。とても悲しい目をしています。芝居の演出のとき、ダメ出しのときも、世界のどこを見つめている目なんだろう? という感じが非常に興味深く感じました」と語った。
高性能刑事ロボット、ゲジヒトを演じる寺脇康文は「『鉄腕アトム』は子どものころから本当に大好きで、そのアトムを、『20世紀少年』をはじめ僕の大好きな漫画家である浦沢さんたちがリメイクした作品のゲジヒトをやってくれと言われたときには、もちろん一も二もなく“やります”と答えました。ラルビは本当に、演出のすべてにきちんと裏づけがあって、全部理論で説明できるところをもちつつ、直感も発揮し、自分で決めたこともひっくり返していく勇気ももっている人なので、演じるごとに、それがベストなんです。常にベストを目指してやっていくというところがすごいです」と演出家の印象を語った。
一年間の文化庁文化交流使の任務を終えて、本作が帰国後新作舞台第1弾となる森山未來をはじめ、芸達者なベテランが脇を固める壮大なスケールのステージを目撃したい。
『プルートゥ PLUTO』
Bunkamura シアターコクーン
日程|2015年2月1日(日)まで公演中
価格(全席指定・税込)|S席:1万500円、A席:8000円、コクーンシート:6000円
Bunkamura Tel. 03-3477-3244
主催|Bunkamura/TBS
森ノ宮ピロティホール
日程|2015年2月6日(金)~11日(水・祝)
価格(全席指定・税込)|指定席 1万円
キョードーインフォメーション(大阪公演のみ)
http://www.kyodo-osaka.co.jp/
主催|朝日放送、サンライズプロモーション大阪
公式サイト
http:www.pluto-stage.jp/