THEATER|野村萬斎×坂本龍一×高谷史郎がトリプルタッグ「LIFE-WELL」
THEATER|野村萬斎×坂本龍一×高谷史郎がトリプルタッグ
伝統芸能と前衛アートの融合「LIFE-WELL」
野村萬斎、坂本龍一、高谷史郎。このトップアーティストたちによるコラボレーションが山口情報芸術センター(YCAM)で実現。伝統芸能と前衛アートを融合させた新作舞台「LIFE - WELL(ライフ・ウェル)」が、10月22日(火)に公演される。
Text by KUROMIYA Yuzu
古代から現代を背景に自然と文明が交わるあらたなアート
山口情報芸術センター(YCAM)では、10周年記念祭を開催中。その一環として、狂言師 野村萬斎氏をはじめとする現代能楽界の担い手たちと、10周年記念祭のアーティスティックディレクターをつとめる音楽家 坂本龍一氏、アーティスト 高谷史郎氏のコラボレーションによる新作舞台「LIFE-WELL」の公演が決定。
この舞台となるのは、坂本龍一氏と高谷史郎氏が2007年にYCAMで発表したインスタレーション「LIFE-fluid,invisible,inaudible…」が設置された空間。
霧で満たされた9つの水槽型スクリーンに映像が投影され、霧と映像にサウンドが呼応するなか、古典能楽作品の上演や能楽のピアノ、映像の即興セッションを展開。20世紀を総括し21世紀へのビジョンを提示する壮大なインスタレーションに、古代から受け継がれてきた言葉と能楽が融合し、あらたなアートの姿が浮かび上がる。
また関連イベントとして、野外能舞台の貴重な保存例である山口市・野田神社能楽堂の境内で、上演テーマと同じ特別インスタレーションを展示。
そして、11月1日(金)から2014年3月2日(日)の期間は、YCAMで坂本龍一氏と高谷史郎氏による「LIFE-fluid,invisible,inaudible…」の新バージョン、そして新作インスタレーションも公開される。
YCAM10周年記念祭のテーマ、「アート」「環境」「ライフ」を歴史的な視野から読み解くLIFE-WELL。トップアーティストたちが、YCAMを舞台に、自然と人間の原初的かつあらたな関わりを描き出す。
「LIFE-WELL(ライフ・ウェル)」
日程|10月22日(火)
時間|13:30開場 14:00開演/18:30開場 19:00開演(全2回公演、30分前開場)
演出・構成|野村萬斎、坂本龍一、高谷史郎
出演|野村萬斎、梅若紀彰、一噌隆之、大倉源次郎、亀井広忠、小寺真佐人
坂本龍一
価格|前売り 一般 7000円、当日 7500円
http://10th.ycam.jp/term2/525/
山口市文化振興財団チケットインフォメーション
Tel. 083-920-6111(10:00~19:00、火曜休館)