NEWS|一流アーティストと工芸家らがタッグを組み、「竹」をテーマに作品を創作
NEWS|一流アーティストと工芸家らがタッグを組み、「竹」をテーマに作品を創作
『REVALUE NIPPN PROJECT CHARITY GALA 2013 with GUCCI』
元サッカー日本代表の中田英寿さんが代表理事を務める「TAKE ACTION FOUNDATION」が、日本の伝統工芸や文化、技術などの魅力を多くのひとたちに知ってもらうためのイベント『REVALUE NIPPN PROJECT CHARITY GALA 2013 with GUCCI』を2月9日(土)に横浜で開催。各界の専門家やアーティストらが5つのチームを組み、古来から生活のそばにある「竹」をテーマにした作品を披露した。
Text by YANAKA Tomomi
日本人の生活に切り離せない存在だった竹の魅力を再発見
47都道府県を訪れる旅を2009年からスタートした中田英寿さん。伝統を受け継ぐ“匠”の世界に出会うとともに、後継者不足などの問題も実感したそう。そこから匠がもつ価値と可能性をより多くのひとが理解し、あらたな価値へと可能性を広げようとスタートしたのが「REVALUE NIPPON PRIJECT」だ。
2010年からはじまったチャリティ・ガラの今年のテーマは、日本人の生活には切り離せない存在である「竹」。クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんやファッションエディターの祐真朋樹さん、京都市立芸術大学長の建畠晢さん、デザイナーの服部滋樹さんなど、5人のアドバイザリーボードメンバーが選出した工芸家とアーティスト、デザイナーがタッグを組み、総勢18人が5つのチームに分かれて創作。薄く削られた竹でメッセージが描かれたオブジェや、硬い竹を曲げる熟練の技術を駆使してつくられた曲線が美しいパーテーション、シャンデリアなど、ジャンルを超えたスペシャリストたちが集結することで、さらなる竹の魅力を引き出した作品が生み出された。
それらの作品が発表されたガラは、「REVALUE NIPPON PROJECT」に共鳴、パートナーとなったグッチがサポート。萬田久子さんやNIGO®さん、牧瀬理穂さんらが出席し、一部の作品はオークションにも出品された。オークションではこのほかにも、世界にひとつしかないグッチのバンブーバッグや、プロジェクトに賛同した著名人による体験型の権利など10点がオークションにかけられ、5070万円の活動資金が寄せられた。
中田英寿さんも「今後も継続して実施していくことで、この活動が世界への扉になっていけばとおもっています」と抱負を語る「REVALUE NIPPON PROJECT」。私たちが見過ごしてしまいがちになるものに光を当て、あらたな日本の魅力を伝えてくれるこの活動を今後も注視していきたい。
TAKE ACTION FOUNDATION
http://www.takeactionfoundation.net