LOUNGE /
TRAVEL
2020年8月15日
村全体がひとつのホテル。「NIPPONIA小菅 源流の村」の新棟開業|TRAVEL
TRAVEL|NIPPONIA小菅 源流の村
with コロナの時代に合ったマイクロツーリズム。分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」に「崖の家」2棟が開業
古民家再生による地方創生を手掛けるEDGEと山梨県小菅村は、共同事業の分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」の第2期プロジェクト「崖の家」2棟をオープンした。
Text by YANAKA Tomomi|Edit by TSUCHIDA Takashi
村在住のシェフによるレシピでローカルガストロミーを楽しむ
東京都心部からクルマで2時間。多摩川源流に位置する山梨県小菅村。人口がピーク時の3分の1の約700人まで減少するなど、深刻な過疎高齢化に直面している中、2018年に美しい自然と村の文化を後世に残していくため、村が主導し新たな宿泊施設を設立するための会社EDGEが設立され、ホテルプロジェクトが始動した。
2019年8月には「700人の村がひとつのホテルに。」をコンセプトとして、地域全体を一つの宿に見立てる分散型ホテル「NIPPONIA小菅 源流の村」を開業。その第2期プロジェクトとして、小菅村の特徴的な地形である急峻な崖に張り出すように立っていた2棟の古民家をリノベーション。今回、新たな客室棟「崖の家」をオープンした。
「崖の家」は70平方メートルで大人4人定員の棟と、40平方メートルで大人2人定員の2棟で構成。with コロナの時代背景も踏まえており、「客室でのチェックイン、チェックアウト」や「部屋での料理・食事」、さらに農業体験などの「オープンエアでのアクティビティ」など、三密回避の宿泊や観光体験を提供する。
食事は、村で採れた魚や、畑から取り出したばかりの野菜など、とれたてそのままを自炊。自社ファームでの収穫体験や旬の食材セットと充実のキッチンツールを用い、地場の食材を熟知した村在住のシェフによるレシピで本格的なローカルガストロミーを楽しむ。
客室からは、一切の人工物に邪魔されない唯一無二のマウントビューを一望。東山魁夷の代表作「緑響く」を連想させる景観や、四季折々の山の変化を楽しめる。
村全体がホテルになった「NIPPONIA小菅 源流の村」。with コロナの時代にも合致したマイクロツーリズムを楽しみたい。
崖の家
住所|山梨県北都留郡小菅村1553-6
住所|山梨県北都留郡小菅村1553-6
問い合わせ先
NIPPONIA小菅 源流の村
Tel.042-887-9210(9:00~18:00)
https://nipponia-kosuge.jp/