復興への想いをハンカチにたくして
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2015年1月7日

復興への想いをハンカチにたくして

復興への想いをハンカチにたくして

東日本大震災復興支援として、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)は2011年に開催した「やさしいハンカチ展」で制作したハンカチ約7000枚を、被災地の小中学校にプレゼントした。

Text by Winsome Li (OPENERS)

贈呈先は岩手・宮城・福島の小中学校44校

JAGDAが2011年10月から今年3月まで開催した「やさしいハンカチ展」。そのコンセプトは、「来場者が1 枚購入するごとに、同じ柄のハンカチが1枚、被災地の子どもたちに届く」というもの。全国のグラフィックデザイナー約600人がデザインしたハンカチを、国内外の12都市14会場と、オンラインショップを巡回しながら展示と販売をおこなった。

やさしいハンカチ展02

東京ミッドタウン・デザインハブでおこなわれた「やさしいハンカチ展」の様子

その期間に販売したハンカチの総数は、じつに7332枚。「やさしいハンカチ展」終了後の今年5月から8月にかけて、販売総数とまったくおなじ数のハンカチを、被災地の小中学校に贈呈した。今回の贈呈先は、岩手県の陸前高田市、宮城県の仙台市、福島県のいわき市など、3県9市町村にある小中学校44校。被災地の子どもたちのことを想い、ハンカチを購入した来場者ひとりひとりの優しさが、彼らのもとに届けられた。

JAGDAはアジア最大級のデザイン団体。展覧会やセミナーの開催、デザインによる地域振興や国際交流など、グラフィックデザインをとおしたコミュニケーション環境の向上を目指し、さまざまな活動を行っている。なお、東北の復興支援は継続していく方針で、来年1月には「やさしいハンカチ展」の第2弾も予定されている。

JAGDA事務局
Tel. 03-5770-7509
http://www.jagda.org

           
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