震災後20日間の“道の記憶”「CONNECTING LIFELINES」|HONDA
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2014年12月10日

震災後20日間の“道の記憶”「CONNECTING LIFELINES」|HONDA

ホンダ|HONDA

東京インタラクティブ・アド・アワードでグランプリなど国内外の広告賞を受賞

震災後20日間の“道の記憶”「CONNECTING LIFELINES」

走行実績データをもとにしたホンダの双方向通信型カーナビ、インターナビ。そのインターナビを活用し、東日本大震災直後から移動支援を目的に公開した通行実績マップをもとにデザインした映像が、「CONNECTING LIFELINES」だ。先日開催された「第10回東京インタラクティブ・アド・アワード」でグランプリを獲得するなど、国内外から注目を集めている。

Text by YANAKA Tomomi

インターナビの走行実績マップをもとにデザイン

双方向通信をおこなう「インターナビ・リンク プレミアムクラブ」会員から自動的に収集される走行データを活用することで、ドライブに必要な交通情報や渋滞の予測をおこない、的確なルート誘導をおこなうことができるインターナビ。ホンダが2003年に開発した、双方向通信型のカーナビだ。

東日本大震災でのインターナビによる取り組み「通行実績情報マップ」
(イメージ)

津波や道路の損壊などにより、通行できる道路が限られていた東日本大震災では、被災地域に住むひとたちや、支援に向かうひとたちへのスムーズな移動を支援するため、収集データを活用した走行実績マップを、震災翌日の2011年3月12日から一般に公開。さまざまな支援活動に役立てられた。この実績を受け、インターナビは昨年の「グッドデザイン賞」のグッドデザイン大賞をはじめ、「第3回ATTTアワード(自動車通信技術賞)」の東日本大震災復興支援特別賞などを受賞している。

さらに、このマップをもとにデザインされたのが「CONNECTING LIFELINES」。震災後20日間の道路がつながっていく様子を静謐な音楽とTwitterでの反響を組み合わせて映像化。昨年の東京モーターショー2011などで放映され、大きな話題を呼んだ。

この“道の記憶”ともいえる「CONNECTING LIFELINES」は、世界でも大きく評価された。今年6月に開催された、広告・コミュニケーション関連のアワードで、世界最大級の規模を誇る「第59回カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」では、チタニウム&インテグレーテッドライオンズ部門で、最高賞のチタニウムライオン賞を受賞したほか、「第15回アジア太平洋広告祭」のサイバーロータス部門では、ゴールドロータスを受賞するなど、世界が注目する映像作品となった。

東北の地に物流やひとという“血”が通うように道路が通行できるようになっていくさまが静かに綴られた「CONNECTING LIFELINES」。あの日以来、さまざまなインフラや情報が絶たれたなかで役立てられた、インターナビの功績をあらためて深く心に刻むような映像といえる。

「CONNECTING LIFELINES」

http://www.honda.co.jp/internavi/awards/

           
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