祐真朋樹・編集大魔王対談|vol.26 メンズノンノ専属モデル 三宅亮輔さん(後編)
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メンズノンノ専属モデルとして活躍中の三宅亮輔さんは、時間さえあればお気に入りのヴィンテージショップに入り浸るほどの大の古着好き。私服の着こなしにも定評がある三宅さんがリコメンドする都内の古着屋3店舗を祐真朋樹・弊誌編集大魔王とともに巡る。シリーズ最終回の今回は、40年代から60年代のヨーロピアンヴィンテージアイテムを取り揃える吉祥寺のzootie(ズーティー)へ。
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Interview by SUKEZANE TomokiPhotographs by SATO YukiText by ANDO Sara (OPENERS)
クオリティの高いヴィンテージアイテムが揃う「zootie(ズーティー)」
祐真朋樹・編集大魔王(以下、祐真) さて、最後は吉祥寺のズーティーにやって来ました。ヨーロッパのムードが可愛いですね。古着屋らしくないお店ですね。
三宅亮輔さん(以下、三宅) ここの魅力は、まずオーナーが洒落ているということですね。奥様のセンスも素晴らしいんですよ。彼らのセンス、感性、感覚すべてがお店に反映されて、ズーティーの世界観を作り上げているんです。置いてあるアイテム一点一点すべてがカッコいいのですが、着せ込まれているマネキンがとにかく可愛いんです。コーディネートが可愛いと何度もお店に通いたくなります。
1950年代イタリア製ポニースキンのブルゾン 3万6720円(税込)
祐真 きれいなハラコのブルゾンですね。
三宅 ハラコとかアニマルファーに目がなくて。これはジップアップのディテールがカッコよくて好きです。
祐真 ジップアップした時の細身のシルエットがいいですね。
三宅 ニットのコンビネーションもめずらしくないですか。ヴィンテージの素敵なところは、ほかにないデザインだと思います。
祐真 このブルゾンに関しては質がいいこともありますね。ハラコ部分の色むらも味があっていいですね。
三宅 グラデーションになっているところもまたカッコいい。着込むことで味わい深くなっていくと思います。
1960年代フランス海軍のピーコート4万5360円(税込)
祐真 これは60年代のものだそうですが、あなたの大好きな金ボタンですね。
三宅 赤も映えて可愛いと思います。マリンな襟元の刺繍も好きです。
祐真 着やすそうですね。サイズが少し大きめですが、いけますね。
三宅 ピーコートの襟は立てたいんですよ。
祐真 こだわりますね。
三宅 生地の目が詰まっているところも好きです。今ってこういう素材、なかなかないと思うので。
1960年代フランス製ブルーのワークジャケット 1万5984円(税込)
祐真 ポケットが3つついていますね。
三宅 同じポケットが前見頃に3つ、というのがめずらしくて。実は、これと同じジャケットを友達が着ていたのがカッコよかったんです。
祐真 ズーティーを知るきっかけとなった一着というわけですね。色がきれいで、とても似合いますよ。じゃっかんサイズが大きいけど、ルーズな感じが太いパンツに合ってます。スカーフを合わせたところもいいですね。
三宅 僕が最近スカーフをよく巻いているのは、ここの影響が大きいですね。このスカーフもジャケットと一緒にマネキンに着せてあったので、そのまま着てみました。とにかく、ズーティーはマネキンのコーディネートが可愛いんです。
1940年代イギリス製ハンティングベスト
グリーンチェック 1万9980円、イエローチェック 1万9224円、ワインチェック 1万9980円(すべて税込)
祐真 この中でどれが一番好きですか?
三宅 選ぼうと思ったけど選べませんでした。それぞれ良さがあってそれぞれ好きです。
祐真 ではこの黄色のチェックのベストは?
三宅 何度も言いますが、大好きな金ボタンがいいですね。黄色に対して赤とグリーンが効いています。ヴィンテージは、細部のディテールにぐっとくるんです。緑のチョッキのボタンはきつねですし。これはハンティング用ですね。
祐真 あなたはチョッキと言いますが。ベストが好きなんですね。どういうところが好きなんですか。
三宅 はい。チョッキはスカーフのようだと思っていて……。
祐真 と言いますと?
三宅 僕にとってチョッキを着るのはスカーフを巻く感覚に近いんです。
1960年代イギリス製リング すべて6264円(税込)
祐真 新古品が多いそうですが、どれもモノがいいですね。そしてまた派手なのを選びましたね。
三宅 ギラギラ系が好きなんですよ。光に反射して光るのが。
祐真 レディスかと思いきやしっくりきますね。
三宅 オーナーはスカーフリングとしての提案だったらしいんです。だから僕が指につけて帰ったので驚いていました。やるじゃん!と思ってくれたようで、そこから仲良くなりました。
祐真 なるほど。あなたにとってはリアルリングだったんですね。
三宅 もともと意味のあるリングが好きなんです。僕がしているものもそれぞれに意味があるので、基本的にはつけっぱなしですね。
祐真 インディアンジュエリーのような感じですか。
三宅 はい。ヘビは脱皮するから進化、クマは強さ、手は優しさ、など。だからどんなファッションでも意味系リングは外せないんです。実は前も蝶のリングをしていたのですが、なくしてしまって。蝶の意味は調べても特になくて、勝手に“幸せを運んでくれる”と決めて気に入っていたので、落ち込みました。でも不幸を持って飛んで行ったと考えたら救われましたね。だから幸せをまた届けてもらおうと思って。
祐真 意味系リング。独特で面白いですね。
三宅 こういうキラキラ系リングが好きだと、ほかに同じようなものをはめてる人がいないところもいいんです。
Page02. 植田茂夫・ズーティーオーナーに聞く
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植田オーナーに聞く、ズーティー立ち上げまでの秘話とこだわりのバイイング
祐真 買い付けは主にどちらで行なっているんですか?
植田茂夫・ズーティーオーナー(以下、植田) 今はロンドンです。
祐真 どれぐらいのペースでいらしているんですか?
植田 2ヵ月に一度のペースで1週間ほどの滞在です。昔に比べて、ものの集まり方が厳しくなっているので、使命感を持ってやっています。僕が最初から取り組んできた連中がロンドンに7、8人ぐらいいるんです。年も僕と同じぐらいとっちゃってはいるのですが、集める力はボケない限り変わらないので。買い付けの7割ぐらいは、彼らが集めてくれているものを引き取りに行き、残りの3割はスポット的にいいのがあったら、という感じです。
祐真 集める力というのは経験やキャリアが活きてくるのですか?それともセンスですか?
植田 どちらもあるかもしれませんね。今たくさんの方がヴィンテージショップをやられているじゃないですか。年代が古ければヴィンテージだ、という風潮があるように感じます。でも僕たちはあまりそういう考えはなくて、とにかくファッションとして展開していけるかどうかに重きを置いています。だから三宅君なんかがカッコよく着るわけじゃないですか。
祐真 三宅君、言い切ってますからね、着られないと意味がないって。
植田 着ないで眺めたり、負荷がかかったものを着るというのもトレンドしてあるんですけど、着てからそうなればいいんじゃないかと思いますね。
祐真 ズーティーを始められてどれぐらい経つのですか?
植田 最初にオープンしたのは1988年で、ここに移ってきたのが96年。最初は南町という駅の向こう側でやっていたんですよ。オープンして30年ほど経ちますが、ずっと吉祥寺でやってきています。
祐真 お客さんは若い方が多いんですか?
植田 そうですね、三宅君のようにお若い方が増えていることもあり、ジェネレーションが変わってきていると感じます。親が着ていたものを子供が着るというように、昔のものでもまだまだ着られるものがたくさんあるわけですよ。「これお父さんのだよ」とか「これお父さんがここで買ったやつだよ」とかってなんだかいいじゃないですか。
祐真 素敵ですね。
植田 僕がお店を始めた頃は、セレクトショップを経営している人が婦人服を納品に来ていた時代。そういう人たちが駅に向かって帰るところに僕のお店であるマンションがあったんです。当時は看板だけ出していただけだったのですが、直感とか嗅覚なんでしょうかね?実際入りづらい店構えだったと思うのですが、そういった方たちが見に来てくれて、ここ面白いなって言ってくれたんです。
祐真 なるほど。
植田 それから「こういうのが欲しいんだけど集めてくれないかな」というような依頼が増えていき、そのうちにロンドンへ買い付けに行くようになったというわけです。吉祥寺から出ようと思うこともありましたが、この界隈の人たちって面白い人ばかりなんですよ。一見おとなしいのに話してみたらめちゃくちゃ音楽に詳しいとか。そういう連中に囲まれて過ごしているうちに、吉祥寺を本拠地にしようかなということになりました。
祐真 吉祥寺って独特ですよね。東京でありながら東京じゃないというか。そもそも吉祥寺生まれなんですか?
植田 いいえ、実家は岡山です。学生時代も洋服の勉強をしていたわけではなく、この仕事に就いたのも時代的にたまたまという感じですね。DCブランドが好きで個人的に買っていたのが始まりです。そしてそれらのデザインベースが60年代初期にあると知り、そういうものを探して買って着ていたら、知り合いでイギリスへ行っていた人がいて「お前がいつも着ているような服がたくさんあるよ」って言われたのが80年代の終わり頃。見たいなと思ったのがきっかけで渡英したのが始まりですかね、今思うと。
祐真 その当時気に入っていたブランドは?
植田 ビギ時代のタケオキクチなどが好きでしたね。当時僕が上京して来たばかりの頃はミリタリールックが主流で、路面店でディスプレーされているのがカッコよかったですね。今でいう“60年代モッズ”のパツッとした感じ。それを手に入れたくて買い始めたのがきっかけでした。
祐真 実際イギリスへ行ってどうでしたか?
植田 やはりイギリスの服地は素晴らしくて、感動しましたね。それから僕はタグを趣味で集めているのですが、まず洋服の収集を楽しみとしてやっていました。とにかく経験値がないので、集めた服を売るとしたら学生さんが多い街がいいかなと思っていたら、吉祥寺にマンションの一室をどう使ってもいいよっていうところがあったんです。今だったらやらないかもしれませんが、その当時は即決でしたね。
祐真 ズーティーで扱っている古着の年代は?
植田 1940年代から60年代まで、メンズとレディスの両方を揃えています。イギリスものをメインとしていますが、イギリスで見つけるフランスものもあります。
祐真 その時代に限定されたのはロンドンへ行かれてからですか?
植田 そうですね。80年代の服を集めていたらそれらの服のデザインベースが60年代にあると知り、その60年代のスタイルが気に入って、それが見たくてロンドンへ行ったんです。そしてロンドンの往年のディーラーたちってみんなくどくて面白い格好をしているんですよ。
祐真 くどいとは?
植田 例えば、スカーフをしてさらにネクタイもしてるという、40年代のギャングスタイルです。彼らは本当にいいものを着ているんです。僕は体が小さいのですが気に入るものもあったので、手に入れてみたら40年代もいいな、と。そこで40年代の古着も始めてみたら、見たことがないほど反響が大きくて驚きました。また、レディスは50年代のプリントがすごくいいんですよ。そんなこんなとやっているうちに40年代、50年代、60年代と揃いました。
祐真 40’sのギャングスターとかジャズメンのイメージですね。
植田 はい。刺激を受けましたね。ハンドテイラーの名前や年号などが書いてあるのも魅力です。当時は僕もお客さんと一緒で欲しいものがいっぱいありました。今思い返してもその時は面白かったです。
Page03. 植田茂夫・ズーティーオーナーインタビュー(続く)
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職人が手作業で制作するこだわりのビスポークシューズも
祐真 レディスはどういう視点でバイイングしているんですか?
植田 参考にするものがあるというよりは、現地のディーラーから直接話を聞いて仕入れています。ファッションフェアにいくと、70〜80歳ぐらいのおばあちゃんがディーラーとして出ているんです。初老の人たちが生き字引としていろんな話をしてくれるのはカッコいいですよ。レディスがないとメンズが死んじゃいますしね。
祐真 それはどういう意味ですか?
植田 メンズのヴィンテージショップというとアメリカものがほとんどだし、女性のファッションにはメンズルックがありますが、男性が着られるものってそんなにないじゃないですか。それにうちはカップルで来てくれる方たちが多く、古着を着るというよりは年代はあくまでおまけ、という印象を受けます。90年代にセレクトショップの時代が来て、吉祥寺もその流れに乗りましたけど、僕らも意図していなかったところにちょうど吉祥寺でお店をやっていたというのはラッキーだったと思いますね。今時代は再びヴィンテージブームになっていますが、僕はヴィンテージオンリーということでもなく、ブランドとミックスしてみても面白いんじゃない?というような提案をしていきたいですね。
祐真 ズーティーは古着屋さんの雰囲気じゃないですしね。
植田 あんまり考えずにやっているのですが、そう言っていただけると嬉しいです。
祐真 きれいだし、清潔感がありますね。
植田 商品もデッドストックって札がついてあるものか、ワンオーナーのみなので状態はいいはずです。
祐真 統一したイメージもありますね。ところで、こちらのシューズはオリジナルで作れるということですか?
植田 はい、ビスポークで色々なメニューがあります。基本的に木型製作込みのフルビスポークがメインです。
祐真 三宅君はこれを作ってみたいと。9分とフルの違いは何ですか?
植田 縫い方の違いですね。全部フルハンドでいくか、1割だけ機械を使うか。でもうちの職人は上手なのでほとんどわからないと思いますよ。お客さんの中にはちょっといびつに縫ってくれという人もいます。僕と職人とですべて吉祥寺で作っています。一足目を作るならうちがいいんじゃないかと。何でもやりますよ。古い靴ってなかなかないのでこのサービスを始めたんです。昔どこかで買ったものと同じように作ってくれと言われることもあるし、これと同じの作れる?と言われることもあります。お客さんの都合で作っています。
祐真 すごいですね。無理難題を聞いてくれるわけですね。最後の質問になりますが、楽しい時はどんな時ですか?
植田 一番楽しいのはいまだに仕入れですね。ロンドンに行っている時に覚醒するんです。ロンドンには“とんでもないやつら”がいるんですよ。これはかなわないな、と思うほどの。
祐真 それはどんな方たちなんですか?
植田 70歳手前の、僕よりもちょっと上の世代の人たちですね。彼らの往年のスタイル、やりとげた感じがカッコいいんですよ。だからそういったディーラーたちに会う時などは僕もカッコつけなきゃってドレスアップするんです。それでそのまま彼らに仲間入りしたような気持ちになって街を歩いていると、道行くおばあちゃんに「あなた、いいの着てるわね」なんて言われたりして。「これいつ頃のものかわかる?」って聞くと「ちょっと脱ぎなさいよ」って年代をビシッと言い当てるんですよ。
祐真 それはすごいですね。
植田 どこでわかるのか聞くと「じいさんが着ているのと同じつくりだ」とかね。そうやって覚醒して帰ってくるんです。楽しいですね。あとはお店でお客さんと話をするのも楽しいですね。
祐真 (三宅さんに向かって)君みたいに洋服が好きな人はロンドン、行ってみるといいですよ。男のものだらけだからね。男中心社会。
植田 三宅君がいいと思うものがあるかどうかですかね。サイズはいいかもしれないね。着慣れているしサマになるはず。
祐真 今日はありがとうございました。またお邪魔させていただきます。
zootie(ズーティ)
住所|東京都武蔵野市吉祥寺本町2-26-12
電話番号|0422-22-3290
URL|www.zootie-styling.com/
https://www.facebook.com/zootietokyo/
instagram.com/zootievintage
営業時間|12:00〜20:00(年中無休)
Page04. 三宅さんに聞く、古着の魅力とは
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当時を知らなくても、その時代の空気を感じられるところが古着の魅力
祐真 先ほど、ベストはスカーフのようだ、と宇宙人のような表現をしていたのが印象的ですが、結局、三宅君にとって古着の魅力は何ですか?
三宅 当時のカルチャーを象徴するようなアイテムを通して、その当時を知らなくても、空気を感じられるところが最大の魅力だと思います。今活躍しているファッションデザイナーたちのほとんどが過去のファッションを参考にしていると思うんです。アーカイブをベースに、現代の要素を取り入れたカッコいいものは別として、昔のものをただ復刻しただけ、というのなら、僕は昔のものを着たい。古着屋さんは行くだけで面白いので好きですね。
祐真 古着や洋服の知識が多い人たちの話も聞けるし、そういう意味でも楽しいでしょうね。
三宅 はい。目的は服を買いに行くことなのですが、彼らに会いに行っていると言っても過言ではないですね。その空間にふさわしい、僕ができる最大限のオシャレをして。
祐真 古着にはまって3年経つと言っていましたが、今後もしかしたら変わるかもしれないですよね。
三宅 今の気分かもしれないですね。
祐真 でもおそらく服を見る目は変わらないと思います。今後どんなスタイルになってもいいと思うし、今は三宅君にとって最初の段階といっていいぐらいですよね。20代前半でこの世界に入ったのはよかったね。
三宅 メンズノンノでの撮影は楽しいですが、やっぱり好きな服が着られるので古着屋で過ごす時間が一番楽しいですね。古着が入り口で、この先があると思うともっと楽しい。今、古着って流行っているじゃないですか。買いやすいし、僕の世代の子たちも皆古着を着ているけど、でも僕は彼らとは違うぞ、と思っています。
祐真 例えばどんなところが?
三宅 いわゆる古着好きを自称しているような今の若い子たちは、90年代のスラックスとかナイキのスウェットとかの中でも今っぽい、トレンド感のあるものを着て原宿なんかを歩いていると思うんですよ。古着が好きなんだよね、と言われたらそうなんですけど、僕はそういうのには興味がないんです。
祐真 どう違うの?
三宅 何でもいいわけではないんですよ。ノーブランドだからとか安いから悪いということではなく、ただ単に今っぽいからとか、トレンドだからっていうのではなく、僕はきちんとその服の背景やストーリーを理解して着たい。そしてカッコいいものを選びたい。古着屋ってたくさんあるじゃないですか。だからこそ、本当にセンスのいいお店に出会えると最高に嬉しいんです。
祐真 なるほど。それなら古着である意味はなくなりますしね。
三宅 はい、だったらブランドものを買おうかな、となりますし。下北沢に行けば、今っぽい形のものをセレクトした古いスラックスを安く買えるショップはたくさんあるんですよ。もしかしたら都内の古着屋の99.9%がそういうスタイルなのではないでしょうか。たとえば今ゴーシャ・ラブチンスキーが流行っているから、それっぽい古着をセレクトして売る店とか。僕はあんまりトレンドには興味がないんです。流行り廃りを意識して服を買っているわけではないので、それだったら自分がトレンドを作りたい。
祐真 出ました、三宅節!では、古着に飽きたらどうするんですか?
三宅 僕、中学の頃からファッションが好きで、ブランド志向でカッコつけていたんですよ。セオリーのジャケットなんか着たりして、早熟だったんです。だからそこはこれからも変わらないかなと思います。
祐真 それで古着の世界に入ったわけですね。これから急に変な方向には行かないとは思いますが、楽しみですね。あとは、男は女性でファッションが変わると言われていますが、そこはどうなんですか?
三宅 本当は変えたくないのですが、以前、好きな女の子に「細いパンツを穿いている男性が好きなんだよね」って言われて穿いちゃったことはあります。
祐真 いいですね、安心しました(笑)。それで幅も広がるし、自分一人の世界でYES・NO出していてもしょうがないし。三宅君にとって、今回巡った古着屋のオーナー3人はバイブルのような存在だと思うのですが、最後に、今後どのような大人になっていきたいですか?
三宅 カッコいい大人になりたいですね。カッコいいと言われたい。
祐真 言われたい、というのは難しいところですけどね(笑)。誰に言われたいですか?親戚のおばちゃんに言われてもしょうがないと思いますけど。
三宅 確かに(笑)。親族以外全員ですかね。
祐真 頑張ってください。今日はありがとうございました。
三宅 こちらこそありがとうございました。
三宅亮輔|MIYAKE Ryosuke
1995年7月3日京都府生まれ。MEN'S NON-NO専属モデル。新進気鋭のメンズモデルとしてアパレル撮影を中心に有名アーティストのPVや雑誌で活躍中。趣味はヴィンテージ(古着)収集。時間さえあればお気に入りのショップに入り浸る程のファッションマニア。Instagramアカウント:@ryosukemiyake_