ふたりのキーマンが語る、テーブルウェア「COSMIC DINER」|DIESEL LIVING
DIESEL|ディーゼル
セレッティとのコラボレート第二弾は、宇宙をテーマに生まれたテーブルウェア
ふたりのキーマンが語る「DIESEL LIVING with SELETTI」(1)
毎日の食卓をアートな空間に ―― ディーゼルのブランド哲学が反映された、“プレミアム・カジュアル・リビング”を提案するホームコレクションライン「DIESEL LIVING(ディーゼル リビング)」。イタリアのインテリア&デコレーションブランド「SELETTI(セレッティ)」とコラボレーションしたテーブルウェア第二弾が、東京デザインウィーク期間中に、「DIESEL SHIBUYA」を舞台に日本ではじめて紹介された。
Photographs by jamanadfixText by KAJII Makoto
常識にとらわれないユニークな発想
ディーゼルがはじめて手がけたテーブルウェア「DIESEL LIVING with SELETTI」は、ふたりの男の出会いによって生まれた。
ひとりはディーゼル創始者のレンツォ・ロッソの子息、アンドレア・ロッソ(ANDREA ROSSO)。リビングコレクションやフレグランス、ウォッチ、アイウェアといった他社とのコラボレーションにより生まれるライフスタイルブランドとしてのディーゼルをとりまとめるクリエイティブ ディレクターを務める。
もうひとりは、セレッティのアートディレクター、ステファノ・セレッティ(STEFANO SELETTI)。彼も創業者、ロマノ・セレッティの子息で、1990年代以降、あらたな素材をつかったテーブルウェアコレクションをつぎつぎに生み出している。
ディーゼルがかんがえるプレミアムの解釈をくわえながら、セレッティの歴史と技術によってデザインされた「DIESEL LIVING with SELETTI」。その第一弾「MACHINE COLLECTION(マシーンコレクション)」は、工具という意外なアイテムから着想したデザインで、「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード2015」を受賞して話題となった。
そして来春に発売が予定されている第二弾、宇宙をテーマとして、9つの惑星と太陽、月の幻想的なうつくしさを表現するテーブルウェア「COSMIC DINER(コズミック ダイナー)」が生まれた。“テーブルのうえに宇宙空間が生まれる”ユニークなコレクションは、早くも「Wallpaper Design Awards 2015」を受賞している。
Pag02. アイロニーにタフさをくわえて表現する“ジョイ”
DIESEL|ディーゼル
セレッティとのコラボレート第二弾は、宇宙をテーマに生まれたテーブルウェア
ふたりのキーマンが語る「DIESEL LIVING with SELETTI」(2)
アイロニーにタフさをくわえて表現する“ジョイ”
――ディーゼルを代表してアンドレアさんが感じるセレッティ社の魅力を教えてください。
アンドレア・ロッソ セレッティの商品はひと目見て笑顔になれるクリエイティブなものが多く、セレッティならではのアイロニー(反語・皮肉・二重性)とジョイ(楽しさ)に溢れているところがディーゼルとリンクするところで気に入っています。
――では、ステファノさんが感じるディーゼル社の魅力はなんでしょうか。
ステファノ・セレッティ 子どものころからディーゼルを着ていて、デニムはいまでもファンです。今回のコラボレーションはファンのひとりとして率直にうれしいし、私たちのアイロニーさを残しつつ、ディーゼルのDNAである“タフ”さをプラスしたコレクションになっていると思います。
――アンドレアさんから見て、ステファノさんはどんな男性ですか。
アンドレア・ロッソ 僕たちは共通の友人を通して知り合いましたが、一瞬にして仲良くなりました。彼を招いたバーベキューで、ナイフを使うのがとても上手で、テーブルウェアをいっしょにつくれたら面白いだろうなとおもい、自然とビジネスの話になりましたね。
――ステファノさんは、アンドレアさんはどんなパーソナリティをおもちだと感じますか。
ステファノ・セレッティ アンドレアは、いっしょに仕事をしているのが不思議なほどの親友です。こうやって「COSMIC DINER」を世界に紹介できるのは誇りですね。コレクションのなかの「METEORITE GLASSES」は、宇宙から落下した隕石がモチーフですが、濃い色の飲みものを入れるほど、テクスチャーが出てくるグラスで、さらに飲みものの温度を保つ二重構造になっていますが、こういうアイデアを熱心に語るのに私たちに時間の制約はありません。
失敗した料理もおいしそうに見える
――それでは、「COSMIC DINER」のクリエイティブの着想を教えてください。
アンドレア・ロッソ “コズミック”はもともとディーゼルのアイデアで、これまでにも宇宙モチーフのテキスタイルや月のデザインの鏡などがありました。今回はステファノと、「プラネタリウム模様の皿をつくりたいね」というところからのスタートでした。このロケットをモチーフにしたソルト&ペッパーミル「ROCKETS SALT AND PEPPER GRINDERS」も楽しいでしょ。本当に楽しみながらつくることができました。
――「COSMIC DINER」はどんなふうに使ってほしいですか。
アンドレア・ロッソ 皿は自宅ですでに使っていて、ちょっと失敗した料理を盛りつけてもおいしそうに見えます(笑) 皿からの発想で料理をクリエイティブするのも楽しいし、インテリアアイテムとして飾ってもらってもいい。私は「月」が一番好きで、「木星」も気に入っています。みなさんにはスペシャルなディナーのときに使ってほしいですね。
――ステファノのお気に入りは?
ステファノ・セレッティ 「COSMIC DINER」のなかではブラス(銅製)素材のシュガーボックスですね。テーブルにひとつあるだけで、全体が映えるのが気に入っています。皿では僕も「月」が好きですが、じつはこの皿をつくるのが一番大変でした。
黒のプレートにプリントを載せて焼くのですが、白のプレートを使うよりも数段難しい仕事でした。「COSMIC DINER」はこのコレクションを見た瞬間、自然と会話が生まれるところが好きです。
Pag03. ふたりのクリエイターの創造の原点
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セレッティとのコラボレート第二弾は、宇宙をテーマに生まれたテーブルウェア
ふたりのキーマンが語る「DIESEL LIVING with SELETTI」(3)
ふたりのクリエイターの創造の原点
――アンドレアのクリエイティビティの原点はなんですか。
アンドレア・ロッソ 仕事はチームで動いていますが、個人的にはさまざまな情報収集のほかに、蚤の市やアートのエキシビション、音楽イベントなどストリートシーンからも影響を受けています。
――お父さんからも影響を?
父(レンツォ・ロッソ)の影響ですか? 父のもっとも尊敬する点は、最後まで妥協しないこと。「DIESEL LIVING with SELETTI」の第一弾コレクション、「マシーンコレクション」のときも最後までダメ出しされました(笑) 父はものづくりにたいして背中を押ししてくれ、完ぺきを追求するエネルギーを注ぎ込んでくれます。
――ステファノのクリエイティビティの原点は何ですか。
ステファノ・セレッティ 若いころは旅にでるなど外から刺激され、インスピレーションを受けていましたが、いまは家族もできて、自分のライフスタイルから外に発信するように変わってきています。
ディーゼルの目指すところ
――では、ディーゼル リビングはこれからどこを目指していきますか。
アンドレア・ロッソ ディーゼル リビングはファニチャーやテーブルウェア、ファブリックなど、それぞれのカテゴリーであたらしいパートナーを見つけながら進めていきます。着る服は自分を表現するツールですが、その延長線上にライフスタイルがあって、それを自然と体現できるところにディーゼル リビングがあります。
ディーゼル リビングは人びととともに“生きて成長するブランド”として、暮らしのなかの360度に存在するブランドを目指したい。将来的にはカフェ、アパート、ホテルなどの展開も含めて“360度のライフスタイルの表現”をかなえていきます。
DIESEL LIVING(ディーゼル リビング)
0120-55-1978
http://www.diesel.co.jp/living