開発コンセプトは「世界中のどんな道でも楽に上質に」──レクサスのフラッグシップSUV、新型「LX」が発売|LEXUS
CAR / NEWS
2022年1月12日

開発コンセプトは「世界中のどんな道でも楽に上質に」──レクサスのフラッグシップSUV、新型「LX」が発売|LEXUS

LEXUS LX|レクサスLX

レクサスのフラッグシップSUV、新型「LX」が発売

レクサスは1月12日、新型NXに続く次世代レクサス第2弾モデルとなるフラッグシップSUVの新型「LX」を発売した。レクサスLXは1996年に北米で発売し、日本では2015年に導入して以来、世界中のあらゆる道での運転に耐えうる運動性能と、上質な乗り心地を両立するフラッグシップSUVとして人気となり、2021年12月末時点で約50の国と地域で累計約51万台が販売されている。

Text by HARA Akira

新たに二つのグレードを設定

新型LXは、オフロード性能とオンロード性能の両方を追求することで、どんな路面状況でも、楽で上質な移動体験を提供できるという。ボディサイズは全長5,100×全幅1,990×全高1,885mmで、先代に比べて20mm長く10mm広く25mm低くなっている。ホイールベース2,850mmと変わらない。
新型LXの開発では、「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を確保するために、ボディオンフレーム構造を維持しつつ、新「GA-Fプラットフォーム」を採用。ルーフ部分をはじめ全ドアパネルやボンネットをアルミ化することで車重を2,540kg〜2,600kgとし、約200kgの軽量化を果たした。またデジタル開発による高剛性ボディの実現などを通じて、クルマの素性の刷新も行われた。
パワートレーンは、V8自然吸気からダウンサイジングを果たした高出力・高トルクの3.5リッターV6ツインターボガソリンエンジンを搭載。先代を凌駕する最高出力305kW(415ps)、最大トルク650Nmを発生する。10段ATトランスミッションを介して四輪を駆動する。
走行面では、電子制御ブレーキシステム(ECB)、電動パワーステアリングシステム(EPS)を搭載することで、オンロードとオフロードともにユーザーがレクサスらしい運転を満喫できることを追求。一方で、これら素性の刷新や新たなパワートレーンの採用は環境性能の向上にも寄与し、従来型と比べて車両使用時の年間CO2排出量をグローバルの全台数分で約20%低減することができ、カーボンニュートラル社会の実現にも貢献しているという。
オフロード性能では、対地障害角(アプローチアングル、デパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングル)や最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、最大渡河性能700mmは従来型同等を維持。路面状況に応じたオフロード走行支援を、6つのモード(AUTO/DIRT/SAND/MUD/DEEP SNOW/ROCK)から選択できるマルチテレインセレクトを、新型でも採用した。従来のブレーキ油圧に加え、駆動力、サスペンションを統合制御し、選択したモードに応じて最適化することで、路面状況に応じた走破性能を引き出すことが可能となっている。
また、従来ローレンジ(L4)のみであった動作範囲をハイレンジ(H4)にも拡張。岩石路の極低速走行から未舗装路の高速走行まで、世界中のどんな道でも楽で上質な走行を実現する機能に進化した。さらに、各種センサーの情報から走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンション制御を最適化するAUTOモードを初採用。ドライバー自らモード切替えすることなく、走行シーンに応じた走破性能を引き出すことが可能になっている。
エクステリアでは、LXにふさわしい新しいスピンドルグリルの表現として、7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームの無いシームレスな構成とした。一つ一つのバーの厚みをミリ単位で細かく調整し、デザイン性とツインターボエンジン搭載に伴う高い冷却性能を両立。また、サイドラジエーターグリルも冷却性能を確保するため開口部を大きくとり、整流効果の高い形状とすることで、機能に根差したLXらしいデザインを実現している。
ヘッドランプは、L字型のクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ機能付)を立体形状へと進化させ、さらにインナーレンズを二重化し、それぞれに異なる段差を設けている。
サイドでは、ブラックと切削光輝のハイコントラストでレクサス最大径を強調した22インチ鍛造アルミホイールが目立つ。リヤの中央に配置されたブランドマークは、従来のL字ロゴから新たなLEXUSロゴに刷新し次世代レクサスを象徴している。
インテリアでは、過酷なオフロードにおいて、より安心で快適な走行を実現すべく、インストルメントパネルにLEXUS初の12.3インチと7インチの上下2画面のデュアルディスプレイを採用するとともに、世界初採用のバックアンダーフロアビュー機能を搭載。またベースグレードのLX600に加えて、あらゆる道を優雅に安心して移動するための4座独立式シートをはじめとした専用設計を施した「LX600“EXECUTIVE”」と、前後デフロック機能を装備してオフロード性能を高め、専用のエクステリアデザインを施した「LX600“OFFROAD”」を新規設定し、多様化するユーザーのニーズやライフスタイルに応えることも目指した。
また、LEXUS初採用の指紋認証スタートスイッチは、盗難リスクの低減に寄与している。
価格はLX600が1,250万円、LX600“OFFROAD”が1,290万円、LX600“EXECUTIVE”が1,800万円となっている。
問い合わせ先

レクサスインフォメーションデスク
Tel.0800-500-5577(9:00-18:00、365日年中無休)
https://lexus.jp/

                      
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