CAR /
NEWS
2022年12月19日
キャデラックの新しい時代の始まりを象徴する ピュアEV「リリック」に試乗|Cadillac
車体を力強く推しだしていく加速力は、EVならでは
「リリックはキャデラックの新しい時代の始まりを象徴するモデルです」。そう話してくれたのは、エクステリアを担当した韓国出身のリードエクステリアデザイナーのキル・ボビン氏。「伝統を意識しつつ、新しいキャデラックとして作りあげました」。
フロントには通常のエンジン車なら大きな開口部があるはずのところには、ブラッククリスタルパネルと名づけられたパネルがはめこまれ、LEDのライトが美しい輝きを見せてくれる。一方で、たしか2009年のショーカー「コンバージ」あたりで紹介された、縦型のLEDシグネチャーライトは継続される。
室内は、一体感をもたせることを意識しました、とインテリアデザイン担当者は、説明してくれた。水平基調のダッシュボードが左右ドアのほうまで回りこんでいる印象だ。同時に33インチと大型のディスプレイが目をひく。造型と素材と技術、すべてで上質感を作りあげているのも、マーケットではウケそうだ。
走りは、これで充分、と思った。440Nmのトルクで後輪を回し、車体を力強く推しだしていく加速力は、EVならではのものだ。同時に、カーブを曲がるときの車体の傾き制御や、悪路でのサスペンションの動きなど、経験ゆたかな自動車メーカーならでは仕上がりと私は感心。
路面の凹凸が激しくても、サスペンションシステムはショックを丁寧に吸収し、乗員はフラットライド感を堪能できる。3メートルを超えるホイールベースのおかげでリムジン感覚で後席を使えるだけに、静粛性も重要な開発テーマだったという。室内のノイズを打ち消すノイズキャンセリング機構も備え、光もうまく使った演出効果をもつ室内で、乗員はリラックスしていられるのは間違いないだろう。
航続距離は480km超と発表されている。RWDの北米における価格は6万2990ドル、AWDは6万4990ドル。日本での価格は未発表。発売は2023年内を考えていると、ゼネラルモーターズ・ジャパンでは話している。
Spec
Cadillac Lyriq RWD|キャデラック リリックRWD
ボディサイズ|全長4,996×全幅1,977×全高1,623mm
ホイールベース|3,094mm
パワートレーン|電気モーター×1 後輪駆動
バッテリー容量|100kWh
最高出力| 255kW
最大トルク|440Nm
航続距離|482.8km
Cadillac Lyriq RWD|キャデラック リリックRWD
ボディサイズ|全長4,996×全幅1,977×全高1,623mm
ホイールベース|3,094mm
パワートレーン|電気モーター×1 後輪駆動
バッテリー容量|100kWh
最高出力| 255kW
最大トルク|440Nm
航続距離|482.8km
問い合わせ先
GMジャパン・カスタマー・センター
Tel.0120-711-276(9:00-18:00、年中無休)
https://www.cadillacjapan.com