マイバッハのSUV「マイバッハGLS600 4MATIC」がデビュー|Mercedes-Maybach
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2021年7月6日

マイバッハのSUV「マイバッハGLS600 4MATIC」がデビュー|Mercedes-Maybach

Mercedes-Maybach GLS600 4MATIC|メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC

マイバッハのSUV「マイバッハGLS600 4MATIC」がデビュー

メルセデス・ベンツ日本は7月1日、新型SUVの「メルセデス・マイバッハGLS600 4MATIC」を発表した。

Text by HARA Akira

メルセデス・ベンツが製造する乗用車中で最大の23インチホイールを採用

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4MATICは、メルセデス・ベンツのSUVを表す「GL」に、車格を表す「S」が付くその名のとおり、同社のSUVの中で最大かつ存在感のあるボディサイズと、オンロード/オフロードを問わない優れた走行性能を備えたGLSをベースにしつつ、メルセデス・マイバッハとしてふさわしい究極のラグジュアリーSUVを体現するモデルに仕上げたという。
エクステリアは、「SUVのSクラス」と評されるGLSのボディフォルムや先進技術をベースに、最高水準のセダンと同等の高級感と快適性を融合。その特別なポジションを表現するべく、威厳がありながらスタイリッシュかつ力強いスタイリングとしたという。
フロントにはメルセデス・ベンツのSUVで唯一、伝統の「スリーポインテッドスター」 が輝くボンネットマスコットを採用。フロントグリルは縦方向のピンストライプ をモチーフとした。このピンストライプは上端が太くなったボートのオールのような形で、フロントグリルを取り囲むクロームの上部中央には「MAYBACH」 の文字を刻んだ。フロントエプロンにはクローム処理を施したメッシュのエアインテークを設け、V8エンジンの強力なパワーを控え目にアピールすると同時にエンジンルーム内の冷却機能も備えている。
サイドビューで際立つのはクローム仕上げのBピラーで、これは特にBピラーから Cピラーにかけての後席空間の広さが外観からも想起できるように意図したものとのこと。 ルーフレールもハイグロスクローム仕上げとして機能と美しさを両立。Dピラーにはメルセデス・マイバッハのエンブレムをあしらった。
アルミホイールはメルセデス・ベンツ社が製造する乗用車の中で最大の23インチで、 フロントグリルのピンストライプをモチーフとした鍛造ポリッシュ仕上げのマルチスポークデザインとなっている。

後席にはシャンパングラスとシャンパンボトル 3 本が入るクーリングボックスを装備

室内パッケージで特徴的なのはSUVならではの高めのヒップポイントで、セダンの Sクラスと比較すると運転席で250mm以上、後席で280mmそれぞれ高い。電動格納式ランニングボードにより乗降は容易に行える。4人乗りが標準仕様だ。
GLS の 3 列シートを2列にしたことで、後席をGLS よりも120mm 後方へ配置して余裕あるレッグスペースを創出。後席バックレストの通常の角度は 27 度で、 1,020mm のヘッドクリアランスを確保。さらに、メルセデス・マイバッハ S クラスと同様に最大で 43.5 度までのリクライニングが可能で、ゆったりとくつろいだり、仮眠を取ったりするにも最適な空間となっている。後席の後方にはパーセルシェルフが付いた固定式のパーティションを設置し、居住スペースとラゲッジスペースを分離した。 これにより、ボディ剛性/騒音レベルや空調効果の向上を図ることができた。
左右の後席の間には、専用シャンパングラスの収納部と、750cc のシャンパンボトル 3 本が入る大型のクーリングボックスを装備した。また、全てのシートにリラクゼーション機能を標準装備。それぞれのバックレストには体に圧力を加えるポイントが 10 箇所あり、シートヒーターとの組み合わせで温めながら押圧を行うことが可能だ。
インテリアはデジタル技術と上質な素材が融合した高級感漂う空間を形成。ダッシュボードやステアリングは厳選したナッパレザーで覆われ、エアアウトレットのルーバーにはクロームの加飾を施すことで、フロントグリルのピンストライプを想起させるデザインとした。
コックピットディスプレイは、イグニッションをオンにするとMAYBACHの文字と専用の配色によるグラフィックが浮かび上がる。表示モードは「クラシック」 「スポーツ」「プログレッシブ」「ジェントル」などから選ぶことができる。
内装は、5種類のウッドインテリアトリムと、3種類のインテリアカラー (ブラック、マホガニーブラウン/マキアートベージュ、クリスタルホワイト/シルバー グレー)のナッパレザーの組み合わせが選択可能。クリスタルホワイト/シルバーグレーは高級ヨットの艇内をモチーフにしており、ホワイトレザーにあしらったパイピングのローズゴールドはメルセデス・マイバッハ専用のディテールの一つだ。
標準装備となる Burmester®ハイエンド 3D サラウンドサウンドシステムは、高性能スピーカー27個と 24チャンネルアンプ、合計出力 1,590W のシステムにより、室内の条件に合わせて適正に調整された優れたクオリティのサウンドを提供。さらに前後席間の会話をサポートする双方向車内通信システムを備えている。

558ps、730Nmの4リッターV8マイルドハイブリッド

パワートレインには 3,982cc の V 型 8 気筒ツインターボエンジン「M177」に48V 電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。システム最高出力は558ps(410kW)、最大トルクは 730Nmで、ISG により瞬間的に22ps(16kW)と250Nmを短時間発生することが可能だ。
低中負荷域で気筒休止を行うことも大きな特徴の一つで、ダイナミックセレクトで 「コンフォート」が選択された場合、エンジン回転数が 800~3,250rpm の領域で4 つのシリンダーを休止する。トランスミッションは 9G-TRONIC を採用。4 輪駆動システムの4MATIC は、走行状況に応じて前後の駆動力配分を 0:100 から 100:0 まで可変する。
サスペンションはE-ACTIVE BODY CONTROLを採用。AIRMATICのシステムをベースに4輪それぞれに48V対応のアクチェーターを追加、スプリングレートとダンパーの減衰力を個別制御することが可能となっている。
ロードサーフェススキャンはステレオカメラで前方の路面のアンジュレーションをモニターし、あらかじめダンパーの減衰力を演算して準備する機能で、これによりフラットな乗り心地を提供。また、ダイナミックカーブ機能のCURVEでは、コーナリング時のロールによるばね上の傾きを修正し水平になるよう制御。
オフロードモードでの脱出機能は、砂丘などでスタックした際に抜け出せるよう支援するもので、サスペンションが4輪を個別に上下させる動作を繰り返し、タイヤが地面に加える荷重を増減させることによりトラクションを復帰する。
またダイナミックセレクトの「マイバッハ」は、「コンフォート」が全席に対して乗り心地の重視するのに対し、後席の乗り心地に焦点を絞った制御を行うという。
マイバッハGLS600 4MATICの価格は2,729万円となっている。
問い合わせ先

メルセデスコール
Tel.0120-190-610
https://www.mercedes-benz.co.jp/

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