トヨタ ミライ、2代目へとフルモデルチェンジ|TOYOTA
CAR / NEWS
2020年12月15日

トヨタ ミライ、2代目へとフルモデルチェンジ|TOYOTA

TOYOTA MIRAI|トヨタ ミライ

ミライ、2代目へとフルモデルチェンジ

トヨタはFCV(燃料電池自動車)「ミライ」をフルモデルチェンジし、販売を開始した。

Text by YANAKA Tomomi

走れば走るほど空気をきれいにする“マイナスエミッション”

2014年に発売された初代から6年、2代目へと進化したミライがローンチされた。ミライの燃料となるのは、多様なエネルギーから製造可能で地球環境やエネルギーセキュリティにも貢献できる水素。ゼロエミッションでありながら短い燃料充てん時間で、これまでよりも約30%増の最長約850kmと長い航続距離を記録する。
駆動システムでは、小型・高出力化したFCスタックがフードの下に、モーターと駆動用バッテリーはリアに配置。水素タンクも含めたFCシステムの配置の改善により、前後50:50の重量配分を実現した。
また、プラットフォームにはFR高級車用の「GA-L」をベースに、リアなどの各部の構造を見直してボディ剛性を強化。エンジン振動や騒音がなく高い静粛性に加え、アクセルペダルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がるFCVならではの加速感を感じることができるとトヨタでは謳う。
スタイリングは、環境車であることにとらわれることなく、スピード感あふれるプロポーションを演出した。
室内には2カ所に電気製品を利用することができるコンセントを設置。さらに、非常時の電源として別売りの外部給電器を接続すると大出力電力が住宅や電気製品に供給可能になり、一般家庭約4日間の電力をまかなえる計算となる。
ミライではこのほかにも、発電のため走行時に空気を取り入れ排出するFCVならではの特性を生かし、吸入した空気をきれいにして排出する空気清浄システムを導入。エアクリーナーエレメント(ダストフィルター)でPM2.5レベルの細かい粒子前補足し、ケミカルフィルターで有害な化学物質を除去するとともにPM2.5の発生を抑制。走れば走るほど空気をきれいにする「マイナスエミッション」になるという。
安全装備では、「トヨタ セーフティ センス」を採用。進化したプリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールのほか、レーントレーシングアシスト作動中にドライバーが体調不良などで操作できない際に徐々に車両を減速させ安全な停止を支援する、異常時対応システムなども盛り込まれた。
さらに2021年には、ドライバー監視のもと実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援して車線や車間の維持、分岐、レーンチェンジなどをおこなう「アドバンスド ドライブ」を装着したモデルの発売も予定されている。
価格は710万円から805万円だが、クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金などの適用が可能だ。

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