1.5リットル容量を最大45本使用──ペットボトルから作られた新型A3のシートファブリック|Audi
CAR / NEWS
2020年3月19日

1.5リットル容量を最大45本使用──ペットボトルから作られた新型A3のシートファブリック|Audi

Audi|アウディ

ペットボトルから作られた新型A3のシートファブリック

アウディは新型「A3」に、ペットボトルからリサイクルされた原料で作ったシート地を初めて採用した。

Text by YANAKA Tomomi

最大でシート地の89%にリサイクル原料を使用

近年、リサイクルをすることでジュエリーや衣料、バッグなどへと変身を遂げているペットボトル。今度は新たに、アウディの新型A3のシートとして活用された。

ペットボトルがシートを作る糸に──? その仕組みはこうだ。

環境先進国のドイツでは、使用済みのペットボトルを回収用のマシンに入れると、デポジットとして0.25ユーロを返金してもらえるシステムがある。

その後、ペットボトルは輸送用に圧縮され、リサイクル工場に到着すると、色、サイズ、品質で分類。次に粉砕機でフレーク状にして、洗浄、乾燥、溶解し、その後、ノズルから棒状のプラスチックを生成する。

それらが乾燥したら、機械はそれらを小さな断片に切り刻み、これを押し出すことにより、糸が生成されるのだ。
A3のシートには、シートごとに1.5リットル容量のペットボトルを最大45本も使用。さらにA3ではカーペット用にもリサイクルされたペットボトル62本が使われており、このほかにも断熱材や吸収材、ラゲージコンパートメントのサイドパネル、積載フロア、マットなどにもリサイクル材が用いられた。

また、A3には3種類のシート地が用意されており、最大で89%がリサイクル原料から製造されているという。

アウディでは、生産する車両のリサイクル素材の割合を今後数年間で大幅に増加させるという目標を掲げており、近い将来にはリサイクル素材でシートを作り、再びリサイクルすることも可能となるという。

さらに、長期的にはすべてのモデルシリーズのシート地をリサイクル原料で製作したいとしている。
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