BMW 3 & 5 Hybrid|3シリーズと5シリーズにもハイブリッドモデル
BMW 3 & 5 Hybrid|ビー・エム・ダブリュー 3 & 5 ハイブリッド
3シリーズと5シリーズにもハイブリッドモデルが登場
BMWは、ドイツ ミュンヘンでおこなわれた第90回年次株主総会の席で、「5シリーズ」につづいて「3シリーズ」にハイブリッドモデルを投入する予定であることを発表した。
写真=ビー・エム・ダブリュー文=ジラフ
2011年に5シリーズ、2012年に3シリーズのハイブリッドがデビューか
BMWでは、「7シリーズ」と「X6」にアクティブハイブリッドを採用したモデルをすでに設定済みである。3月におこなわれたジュネーブモーターショーでも、「5シリーズ」のハイブリッド仕様を発表したばかりだ。
BMWのライトホーファー会長は、この5シリーズのハイブリッド仕様を2011年には市販化することを明言し、これにつづいて3シリーズのハイブリッド仕様の市販化も進められるという。
その登場は、2012年にデビューする予定の次期3シリーズのデビューに合わせられるとみられている。
主力車種である3シリーズ、そして5シリーズにハイブリッド仕様を設定するということは、BMWが本格的にハイブリッドモデルに力を入れていくことと同義である。これからの同社の動きに注目したい。
BRAND HISTORY
“キドニーグリル”と丸目四灯ヘッドライトにより、ひと目でそれとわかるフロンマスクが特徴のBMW。日本の輸入車市場においてもつねに高い人気を誇っているが、その名前が何を意味するのか、即座に答えられるひとは意外に少ないのではないだろうか。
Bayerische Motoren Werke(バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ)。直訳すれば「バイエルン地方のエンジン工場」という意味だ。前身だったラップ社は、カール・フリードリッヒ・ラップが1913年にドイツのバイエルンに設立した航空機用エンジンのメーカーで、おなじバイエルンの機体メーカーのオットー社と組んで、ビジネスを成功に導く。1916年にはバイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ有限会社と改称。2年後には株式会社に組織変更するとともに、バイエルンの青い空と白い雲をイメージしたプロペラのロゴマークを登録している。
その後も革新的な技術により存在感を高めたBMWだったが、第一次世界大戦の敗戦により、航空機エンジンの製造中止を余儀なくされた。そこでBWMは、もてる技術をモーターサイクルに注ぎ、1923年にはシャフトドライブの「BMW R32」を発表して注目を浴びることに。しかし、それだけでは飽きたらず、オースチンセブンをライセンス生産するディクシー社を買収。これにより自動車ビジネスの足がかりをつかみ、1929年には「BMW3/15 PS」を発売、自動車メーカーとしての歴史をスタートさせている。
ちなみに、BMWと深い関係にあったオットー社は、ガソリンエンジンの理論を確立したニコラウス・アウグスト・オットーの実の息子であるグスタフ・オットーが創立した会社。BMWが内燃機関にこだわるのは、このあたりに理由がありそうだ。