Fiat UNO|フィアット ウーノ
Fiat UNO|フィアット ウーノ
「UNO」「UNO ECOLOGY」がブラジルで発表
ウーノは1983に生まれ、現在も南米や南アフリカの一部で生産がつづけられているモデル。初代ウーノはフィアット127の後継機種として開発され、3ドアと5ドアハッチバックの2種類が販売された。ジョルジェット・ジウジアーロによってデザインされた車体は、四角いフォルムで背が高く、車内スペースが大きく感じられるということで好評を博した。
文=ジラフ
いまも世界各地で人気の高いウーノ
2代目が登場したのは1989年。車体前方と後方のデザインが改良され、空気抵抗がさらに抑えられた。だが、西ヨーロッパ一帯での売り上げ数が減少するとともにイタリア国内での生産は1995年に終了し、フィアット・プントに代替わりする。
現在は、南アフリカ共和国、ポーランド、ブラジル、アルゼンチン、パキスタン、モロッコなどでのみ製造および販売がおこなわれている。
リサイクル樹脂使用、ルーフにはソーラーパネル
新型のウーノの特徴は、5ドアハッチバックで、スクエアなボディフォルムをもっていること。サイズは全長3,770×全幅1,643×全高1,490mm、ホイールベース2,370mmで、フィアットの人気車種であるパンダよりもひとまわり大きくなっている。
ちなみに、「ウーノ」という名前は日本でもおなじみだが、現在では南米や南アフリカ共和国の専用モデルとなっている。
この新型ウーノの発表でお披露目されたのが、「ウーノ・エコロジー」。「ウェイ」シリーズをベースに開発され、SUVのようなルックスが特徴で、ルーフにはソーラーパネルが設置されている。ここで発生した電力はバッテリーに充電され、走りをサポートするという。
また、インテリアにはペットボトルからのリサイクル樹脂をはじめ、ココナッツファイバーなどの天然樹脂を多用。エンジンはフレックスフューエル仕様の1リッターが搭載され、アイドリングストップ機能も組み込まれている。
新型ウーノは、すでにブラジルで発売が開始されているが、このウーノ・エコロジーの販売時期は不明。この時勢、フィアットの企業イメージをアップさせるためにも、早めのリリースを期待したい。