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2022年4月6日
BEVになってもチンクエチェントの遊び心は健在──アイコニックなデザインを受け継いだフィアット初のBEV「500e」が誕生|FIAT
FIAT 500e|フィアット チンクエチェント e
アイコニックなデザインを受け継いだフィアット初のBEV「500e」が誕生
ステランティス ジャパンは、フィアット初の純電気自動車(BEV)「チンクエチェントe」を発表。2022年6月25日(土)に発売する。
Text by YANAKA Tomomi
従来の500のイメージを踏襲しながらも完全なる新設計
あのチンクエチェントがBEVになった。「チンクエチェントe」は、従来の500のイメージを踏襲しながらも完全なる新設計。ボディバリエーションは3ドアハッチバックと電動開閉式ソフトトップを備えたカブリオレの2種類3モデルが設定される。
パワートレインは最高出力87kW(118ps)、最大トルク220Nmの電気モーターを搭載。バッテリーは42kWhのリチウムイオン電池を床下に配置し、低重心化も図られた。コンパクトなサイズながら、航続距離はWLTCモードで最大335kmを記録。充電は200V用の普通充電と、付属のCHAdeMOアダプターを介した急速充電にも対応する。
運転モードは3種類を用意。ペダルの応答性が高くエンジン車のようなドライブ感覚を楽しめる「NORMAL」、回生ブレーキの効きが強まり、アクセルペダルを離しただけでブレーキをかけたような強い減速が得られる「RANGE」、アクセルレスポンスの制御やシートヒーターのオフなどによりエネルギー消費を抑え、航続距離を最大化するエコモード「SHERPA」となる。
BEVになってもチンクエチェントらしい遊び心は健在。インテリアでは、フィアットのロゴをあしらったモノグラムのシート表皮やトリノの街並みが描かれたスマートフォントレイなどのデザインがちりばめられた。
また車両接近通知装置のサウンドにもこだわり、巨匠フェデリコ・フェリーニ作品の音楽を数多く手掛けたことで知られるイタリア人作曲家ニーノ・ロータ氏によるメロディを乗せたオリジナルのサウンドを採用。車両の接近を心地よいメロディで周知する。
500eでは運転支援機能も充実。先行車だけでなく、歩行者や自転車も検知可能な衝突被害軽減ブレーキをはじめ、レーンディパーチャーワーニングやリアパーキングカメラなどが標準で備えられた。
価格はハッチバックのエントリーモデルで受注生産の「Pop」が450万円、上級グレードの「Icon」が485万円、カブリオレの「Open」が495万円となる。
FIAT 500e|フィアット チンクエチェントe
- ボディサイズ|全長3,630×全幅1,685×全高1,530mm
- ホイールベース|2,320mm
- トレッド前/後|1,470/1,460mm
- 車両重量|(Pop)1,320kg (Icon)1,330kg (Open)1,360kg
- モーター種類|交流同期電動機
- 最高出力|87kW(118ps)/4,000rpm
- 最大トルク|220Nm/2,000rpm
- バッテリー総電力量|42kWh
- 駆動方式|FF
- サスペンション前|マクファーソンストラット
- サスペンション後|トーションビーム
- ブレーキ前|ディスク
- ブレーキ後|ドラム
- 定員|4人
- タイヤサイズ|(Pop)195/55R16 (Icon)(Open)205/45/R17
- 価格|(Pop)450万円 (Icon)485万円 (Open)495万円
問い合わせ先
CIAO FIAT
Tel.0120-404-053
http://www.fiat-auto.co.jp