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2019年9月17日
71年ぶりに生まれ変わった新型「ディフェンダー」をワールドプレミア|Land Rover
Land Rover Defender|ランドローバー ディフェンダー
ランドローバーが71年ぶりに生まれ変わった新型「ディフェンダー」をワールドプレミア
英ランドローバーは9月10日「フランクフルト モーターショー 2019」で、高い走破性と耐久性を併せ持つ新型SUV「ディフェンダー」の新型をワールドプレミアした。
Text by HARA Akira
一目でディフェンダーとわかるシルエット
新型ディフェンダーのボディータイプは、ロング ホイールベースで5ドアの「ディフェンダー110」と、ショート ホイールベースで3ドアの「ディフェンダー90」の2タイプ。
シャシーはランドローバーが新たに極限環境向けに開発した軽量アルミニウムのモノコック構造「D7x」アーキテクチャーを採用。従来のラダーフレームの3倍のねじり剛性を持ち、同社史上最も丈夫なボディー構造になっているという。完全独立型のエアサスかコイルサスを選択でき、電動パワートレインにも対応した。
エクステリアは、短い前後のオーバーハングにより、優れたアプローチアングルとディパーチャーアングルを有したデザインを採用。専用の直立フォルム、ルーフ後方の「アルパインライト」ウインドウ、横開きのテールゲート、外付けスペアタイヤなど、一目でディフェンダーと分かるシルエットに仕上げられた。
インテリアにも、通常では見えないように設計されている構造物や装具をあえて露出させたり、新開発のシートアレンジ(オプションのジャンプシート使用時)とダッシュボードに移したシフトセレクターによる3人掛けフロントシートを実現させたりと、71年前に登場した初代ディフェンダーのエッセンスを新たな形で取り入れている。
110では、5シート、6シート(ジャンプシート選択時)、5+2シートが選択でき、ラゲッジ容量は最大で1,075リッター、シートを倒せば2,380リッターまで拡大する。また90では5シートと6シート(ジャンプシート)が選択できる。あらゆる汚れを簡単に落とせるラバーフローリングの採用や、停車時に屋根を開けて立ち上がり、サファリを訪れているような感覚が味わえるフォールディング ファブリック サンルーフ(オプション)など、ユーザーフレンドリーな装備も用意。引っかき傷や石はねによる傷から塗装面を保護するとともに、持続可能でリサイクルができるラップフィルム「サテン プロテクト フィルム」加工もオプションとして選べるという。
パワーユニットは、マイルドハイブリッドシステムを搭載した2.0リッターガソリン4気筒のP300と、3.0リッターガソリン6気筒のP400を導入時にラインアップ。その後、2.0リッター4気筒ディーゼルのD200とパワフルなD240が追加される予定。
パーマネントAWD(全輪駆動)、ツインスピード オートマチック ギアボックス、センター ディファレンシャル、アクティブ ロッキング リア ディファレンシャル(オプション)などにより、柔らかい砂が舞う砂漠地帯から、極寒のツンドラ地帯まで、あらゆる環境で優れたパフォーマンスを発揮すると謳われる。
パフォーマンスの数値としては、最低地上高291mm、アプローチアングル38度、ブレークオーバーアングル28度、ディパーチャーアングル40度などを公称。「テレインレスポンス2」のウェイドプログラムにより、最大渡河深度は900mm。深い水域でもドライバーは自信を持って進むことができる。また、乾いた路面では、ボンネットがないかのようにフロント下180度の視覚を車内のタッチスクリーンに表示する「クリアサイト グラウンドビュー」も装備した。
新型ディフェンダーは、110、90に続いて2020年には実用的な商用モデルを導入予定。これにより、ラグジュアリーと洗練を兼ね備えた「レンジローバー」ファミリー、優れた走破性と多用途性を持つ「ディスカバリー」ファミリーと合わせて、ランドローバーのラインアップが完成する。日本への導入時期や価格は未定で、決定次第発表する予定という。
問い合わせ先
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