BMW 7 Series|次世代のフラッグシップ
エンジンは直6とV8のツインターボ
1977年に初代モデルが誕生し、今回で第五世代となるこのニューBMW7シリーズの特徴としてまずあげられるのは、フラッグシップモデルにふさわしい存在感、スポーツ性、そしてエレガンスを併せもったエクステリアデザインだろう。
ボディサイズは先代モデルと比べ、全幅はそのまま、全長で30mm長くなっている。しかしヘッドライト部のデザインを変更し、グリル位置をやや低くしたことによって、ワイド&ローが強調され、スポーツテイストもアップした。また抑揚のある躍動的なプロポーションは、そのエレガントな存在感をあますことなく露わにしている。
インテリアもドライビングプレジャーと快適性を両立させた、機能的でシンプルなものとしながらも、高級感、高質感を表現。細部にまでこだわって高級素材を採用することによって、乗員に極上のラグジュアリーを提供してくれる。
エンジンは、740i、740Liについては最高出力326ps/5800rpm、最大トルク45.9kgm/1500-4500rpmを発揮する3リッター直列6気筒ツインターボが搭載される。このユニットは既存のツインターボエンジンの細部を見直すことで、出力を約7パーセント、トルクを約15パーセント向上させたもの。それでいながら約12パーセントの燃費改善と約13パーセントのCO2削減を実現するなど、環境性能も大きく進化している。一方、750i、750Liには最高出力407ps/5500rpm、最大トルク61.2kgm/1750-4500rpmを発揮する4.4リッターV型8気筒ツインターボが搭載される。
ハイブリッドモデルは2010年にデビュー
さらにもうひとつの特徴としてあげられるのが、このニュー7シリーズには日本のユーザーを意識した装備が多く採用されていることだろう。
BMW初となる地デジ・チューナーや日本専用開発のナビゲーションシステムなどがそれだが、日本に専門チームをつくることによって、さらにきめ細かいサービスを開始したあたりに、同社が日本市場を強く意識していることがうかがい知れる。
価格は、3リッター直列6気筒エンジンが搭載されるベースモデル「740i」が1010万円、4.4リッターV型8気筒搭載のトップグレード「750Li」が1330万円。「740Li」については6月以降の発売が予定される。
また2010年には750i、750Liに搭載されるV型8気筒ツインターボエンジンに、電気モーターを組み合わせたBMW初のハイブリッドモデル、BMW アクティブ・ハイブリッドが日本市場に導入されるという。このモデルは、エンジンのみで駆動するベース車両と比較すると約15%の燃費向上と約15%のCO2削減を実現。運動性能もアップするというから、その発売が待ち遠しいところだ。