Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ新型Eクラスがデビュー
CAR / NEWS
2015年4月17日

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ新型Eクラスがデビュー

Mercedes-Benz E CLASS

メルセデス・ベンツ新型Eクラスがデビュー

独ダイムラー社は、新型Eクラスをデトロイトショーで初公開した。

文=ジラフ

安全性、快適性、そして環境性能が大幅に向上

この新型Eクラスは、メルセデス・ベンツの誇る最新のテクノロジーを惜しみなく投入することによって、安全性、快適性、そして環境性能に優れたクルマに仕上げられたという。

まず安全性については、ウインドスクリーンに内蔵されたカメラによって対向車を認識し、対向車がまぶしくないようにライトの照射範囲を自動調整する「アダプティブ・メイン・ビーム・アシスト」をはじめ、ドライバーの様子をカメラでとらえ、よそ見運転などの不注意から生まれる操作ミスを防ぐ「アテンション・アシスト」、車線を維持する「レーンキーピングアシスト」、夜間での視認性を高める「ナイトビューアシスト」など新しい技術を多数採用。それにより安全性能を格段に向上させている。

ボディサイズは、全長4868×全幅1854×全高1470mm。先代との比較では12mm長く、32mm広く、13mm低い。またボディ剛性は30%向上しているという。

快適性を向上させるためのファクターとして、サスペンションの設定をリアルタイムで変更し、あらゆる状況で快適な乗り心地をキープする電子制御ダンパーの採用や、ナビゲーションやオーディオのコントローラーを集約したコマンドシステムの搭載などがアナウンスされている。

気になるエンジンだが、こちらは燃費を最大23%向上させるなど、やはり環境問題に眼を向けた開発がなされている。
排出ガスについては、すべてのモデルで欧州基準EURO5をクリア。なかでもE350ブルーテック(クリーンディーゼル)は、2014年施行予定のEURO6の基準を満たし、燃費は18.9km/Lを達成、CO2排出量も139kmg/Lを実現したという。

その一方で、6.3リッターV8(525ps)を搭載するE63AMGなどハイパフォーマンスを誇る大排気量モデルも変わらずリリースされる。

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。

           
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