ケータハムがスズキのエンジンを搭載する「7」を開発中|Caterham
Caterham Seven|ケータハム セブン
ケータハム セブンの入門用マシン
軽自動車用エンジンを搭載したセブンを開発中
イギリスの自動車メーカー、ケータハムが、入門用としてスズキの660ccエンジンを搭載したモデルを開発中と発表した。
Text by OTSUKI Takuma(OPENERS)
入門用の最軽量セブン登場か
先日開催されたグッドウッド フェスティバル オブ スピードで、310bhpを発生する、2リッター4気筒エンジンを搭載する「究極のセブン」として、「セブン 620R」を公開したケータハムが、今度は660ccの3気筒エンジンを搭載した、「最小のセブン」を開発中であると発表した。
ケータハム カーズ CEO、グラハム・マクドナルドによれば、スズキは「非常に効率的なエンジンとコンパクトカーの生産のリーダーであり、情熱も我々と合致している」ため、「とりわけ軽量なパワートレーンを探していた」というケータハムにとって「最軽量のセブン」を開発するにあたって、パートナーにうってつけだったということのようだ。
現在、公式に公開されている写真は1枚のみだが、セブンの車体にスズキ製の3気筒のターボエンジンが縦に搭載されているのがわかる。
最高出力などの具体的な数値は明かされていないが、なんらかのチューンがくわえられていると発表されている。
ベースになるであろう多くの軽自動車用のターボエンジンが64psを発生している事を考えるとリッターあたり100psを越えてくる可能性は高い。
スズキは軽量なオールアルミ製の「K6Aエンジン」と、さらに軽量な「R06Aエンジン」をラインナップするが、今回セブンに搭載されるエンジンがどちらのエンジンであるかという発表はされていない。
どちらのエンジンが搭載されるにしろ、K6Aでエンジンの乾燥重量は60kg、R06Aエンジンならば56kgなので、セブン史上最軽量のエンジンとなることは間違いない。
現在のセブンの車両寸法が全長3,370mm(スーパーライトR600は全長3,100mm)、全幅1,575mmであることを考えると、軽自動車規格の車両寸法の全長3,400mm以内、全幅1,480mm以内という規定数値に匹敵するコンパクトなボディになる可能性もある。
入門用とのことで価格はぐっと抑えられ、17,000ポンド(約255万円)以下になるととのこと。発表は8月中で2013年末にはデリバリーが開始される予定だ。