アストンマーティン「ヴァンテージ」に世界200台限定のMTモデル|Aston Martin
Aston Martin Vantage AMR|アストンマーティン ヴァンテージ AMR
世界200台限定のMTモデル「ヴァンテージAMR」
アストンマーティンは、「ヴァンテージ」にマニュアル トランスミッションを搭載した全世界200台限定の「ヴァンテージAMR」を発表。同時に、2020年以降には通常の「ヴァンテージ」にもMTのオプション設定が可能になると明らかにした。
Text by YANAKA Tomomi
特別カラーの「ヴァンテージ59」モデルは59台限定
FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦の地、ベルギーのスパ・フランコルシャンで発表された「ヴァンテージAMR」。
心臓部には、4.0リッター V8エンジンツインターボを搭載し、最高出力510ps、最大トルク625Nmを発生。最高速度はこれまでのヴァンテージと同じく314km/hで、0-100km/h加速は4秒を記録する。
特筆すべきはトランスミッション。イタリアのグラツィーノ社がモータースポーツからヒントを得て開発したという7段MTを搭載。1速をHパターンの左側手前に出すことで、走行中に頻繁に使用する2〜7速ギアを使いやす配置とした“ドッグレッグ”というパターンを採用している。また、英国モーターレーシングの聖地、シルバーストーン サーキットでチューニングを施したというリミテッド スリップ ディファレンシャルが組み合わされている。
このほかに、AMSHIFTという機能も採用。ドライバーが選択すると、クラッチ、シフトポジション、プロペラシャフトの各センサー情報と精妙なエンジン マネージメントプログラムを組み合わせることにより、ヒール&トゥによるシフトダウンを完璧に再現するという。さらに、AMSHIFTでは、フルスロットルでシフトアップする際、加速の中断を最小限に抑え、スムーズな作動に寄与するそう。
ATよりも軽量なMTに置き換え、カーボンセラミック ブレーキを標準装備することで、95kgの軽量化も実現。またドライバーの好みや路面状況により、スポーツ、スポーツ+、トラック(サーキット)の3つのモードから選択可能だ。
ボディデザインは5種類を展開。なかでも59台限定で設定されるのは、1959年のルマン24時間レースで、1-2フィニッシュを達成した「DBR1」の60周年を記念した「ヴァンテージ59」。スターリング グリーンとライムを組み合わせたボディカラーに、ダークナイト レザーとアルカンターラを採用したインテリアが特徴だ。このほかにもサビロ ブルー、オニキス ブラック、チャイナー グレー、ホワイト ストーンが用意される。
価格は、59台限定の「ヴァンテージ59」が16万4,995ポンド(約2,380万円)で、残りの「ヴァンテージAMR」は、14万9,995ポンド(約2,160万円)となる。販売台数は200台限定で、デリバリーは2019年末ごろから開始される予定という。
Aston Martin Vantage AMR|アストンマーティン ヴァンテージ AMR
ボディサイズ|全長4,465×全幅1,942×全高1,274mm
ホイールベース|2,704mm
重量|1,099kg(軽量オプション装着車)
エンジン|4.0リッターV8ツインターボDOHC
最高出力|375kW(510ps)/6,000rpm
最大トルク|625Nm/2,000-5,000rpm
最高速度|314km/h
0-100km/h加速|4.0秒
トランスミッション|7段MT
サスペンション前|ダブルウィッシュボーン
サスペンション後|マルチリンク
ブレーキ前|ベンチレーテッド2ピース・カーボンセラミック・ディスク(径410mm)
ブレーキ後|ベンチレーテッド・カーボンセラミック・ディスク(径360mm)
販売台数|計200台限定
価格|14万9,995ポンド(約2,160万円)〜
アストンマーティン
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