新型V60クロスカントリーを発表|Volvo
CAR / NEWS
2019年4月22日

新型V60クロスカントリーを発表|Volvo

Volvo V60 CrossCountry|ボルボ V60 クロスカントリー

新型V60クロスカントリーを発表|Volvo

ボルボ・カー・ジャパンは、2019年4月17日、ミッドサイズ クロスオーバー ワゴン「V60クロスカントリー」のフルモデルチェンジを発表し、同日より販売を開始した。価格は、549万円〜649万円となる。

Text by OHTO Yasuhiro

タフさを演出しながらコンパクトなボディサイズを堅持

新型「V60クロスカントリー」は、昨年9月に、一足早く新型となったミッドサイズ ステーションワゴン「V60」をベースに、クロスオーバーモデルに仕立てたもの。

基本的なスタリングはV60を踏襲するが、クロームで縁取られたマットブラックの専用フロントグリル、大径タイヤを収めるフェンダーエクステンション、グロスブラックのサイドウインドートリムなどの専用アイテムを装着。エレガントかつスポーティなV60な印象を受け継ぎながら、高い走破性を予感させるタフさを加えた。

もちろんクロスオーバーならではの高いオフロード性能を実現するために、最低地上高をV60比プラス65mmとなる210mmを確保。専用装飾によりV60と比べややサイズアップされているものの、全長4,785×全幅1,895×全高1,505mmで、日本の一般的な立体駐車場の収められる高さを維持しているのもポイントだ。さらにAWDを全車に標準化し、滑りやすい急斜面でも最小限の運転操作で安全に降りられる「ヒル ディセント コントロール」を標準装備している。

グレード構成は、ベースグレードとなる「T5 AWD」と上級仕様の「T5 AWD Pro」の2タイプ。装備内容は、V60同様、16種類以上の装備を含む先進安全運転支援機能「インテリセーフ」、9インチの縦型タッチスクリーンと12.3インチの液晶メーターパネルで構成させるインフォテイメントシステム「センサス」、HDDナビゲーションシステム、12セグ地上デジタルTVチューナー、ETC 2.0車載機、LEDヘッドライトなどを標準装備する。

それぞれのグレード毎の仕様の違いについても簡単に紹介したい。「T5 AWD」は、T-Tec/テキスタイル コンビネーション仕様のファブリック生地のシート、10スピーカー170Wのハイパフォーマンス オーディオ、18インチアルミホイールとなるのに対して、「T5 AWD Pro」は、パーフォレーテッド ナッパレザー仕様のレザーシート、14スピーカー600Wのharman/kardonプレミアムサウンド オーディオシステム、19インチアルミホイールと装備がアップグレードされるほか、360度ビューカメラ、フロントシートヒーター、電動テールゲート、ヘッドアップ ディスプレイなどの充実装備を誇る。

Volvo V60 CrossCountry|ボルボ V60 クロスカントリー

新型V60クロスカントリーを発表|Volvo(2)

ボルボの好調な販売をSUVがけん引

インテリアは、ワイルドさを感じさせるエクステリアとは異なり、専用仕様ではなく、V60同様のエレガントなものとした。グレードにより、ファブリック仕様かレザー仕様のいずれかとなる。ただし、「T5 AWD」でもオプションでレザー仕様を選ぶことができるが、「Pro」とは異なるレザーが使用される。室内空間及びラゲッジスペースの広さもV60と同等だ。

パワートレインは、Drive-E 2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。最高出力187kW(254ps)/5,500rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1500-4800rpmを発生。トランスミッションには、8段ATを組み合わせる。燃費消費率はJC08モードで、11.6km/ℓとしている。

発表会に登壇した木村隆之代表取締役社長は、「クロスカントリーは、最初のモデルとなったV70XC登場以来、22年もの歴史がある。都市で生活している人が週末になると自然の多い郊外で過ごし、冬場はウィンタースポーツを楽しむ。そういうライフスタイルに最適な一台で、一番スウェーデンらしいモデルではないかと思う」と、そのキャラクターを紹介した。

ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之代表取締役社長

このほかボルボの販売状況にも言及。過去5年間のグローバルと国内の販売台数を振り返りながら、国内外のボルボの販売の好調ぶりをアピール。日本では、特に「XC40」と「XC60」の2台のSUVが絶好調で、顧客への納期が長期化していることから、本社に日本向けの車両の生産増を掛け合っているという。

この交渉がスムーズに進めば、昨年の17,389台よりも約1,000台増の18,500台を掲げている今年の販売計画台数を大きく上回る2万台に達することも可能と、新生代ボルボの商品力に強い自信を見せた。それを裏付けるように、第1四半期の販売実績は、昨年同時期比較で、グローバルがプラス9.4パーセント、日本がプラス12.1パーセントと順調な推移を見せていることも示された。

また好調な販売においては、新世代ボルボの魅力に加え、サブスクリプションサービス「SMAVO」の貢献していることにも触れた。SMAVOは、簡単にいえば、頭金なしの定額料金で好きなボルボに乗れるリースのこと。昨年では新車販売全体の16パーセントがSMAVOだったという。

近い将来には、ミッドサイズセダンの「S60」の登場も予告されており、この導入をもって、発表されている新世代商品群が一通り揃うことになる。ただボルボのエントリー車種であり、販売台数にも大きく貢献している「V40」シリーズは、モデル末期となっており、最終限定車と思われる「V40 T5 R-Design Final Edition」が4月上旬にリリースされている。今期よりも来期以降、この好調を維持できるかが注目される。

問い合わせ先

ボルボお客様相談室

0120-922-662(9:00-17:00、休日を除く月-金曜日)

           
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