ジャガー初の電気自動車「I-Pace」が日本での受注を開始|Jaguar
Jauguar I-PACE|ジャガー Iペイス
ジャガー初の電気自動車「I-Pace」が日本での受注を開始
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは9月26日(水)、ジャガー初のフルバッテリー電気自動車(BEV)「Iペイス」の受注を開始した。
Text by YANAKA Tomomi
470kmの航を可能にする90kWhバッテリーを搭載
2016年に初披露され、BEV専用車としてゼロからデザイン、開発された「Iペイス」がついに日本でも発売される。
ボディサイズは全長4,695mmで、「Fペイス」と同等のミッドサイズSUVでありながら、ラージサイズSUV並みの室内空間を実現。空力特性を強化したルーフデザインを備え、EVならではのキャブフォワード デザインを採用するなど、空気抵抗係数(Cd値)は0.29まで引き下げられた。
パワートレインは、ジャガー製の永久磁石同期式電動モーターを前後に1基ずつ配置。四輪駆動で、最高出力は294kW(400ps)、最大トルクは696Nmを発生し、0-100km/h加速は4.8秒を記録する。またバッテリーは90kWhリチウムイオンが搭載されており、470kmの航続が可能としている。
ブレーキは回生ブレーキと機械式ブレーキを一体制御する電動ブレーキサーボを採用。高回生の「high」と低回生の「low」の2段階から強度が選択できる回生ブレーキを用い「シングルペダル ドライビング」も可能となった。
ボディは、車体の94パーセントにアルミニウムを使用した強度と軽量化をかなえるアルミニウムアーキテクチャーを採用。バッテリーフレームを可能な限り低い位置でレイアウトすることで重量配分50:50と、ジャガー史上もっとも高いねじり剛性を可能にしたという。
サスペンションは、オプションで連続可変ダンパー付きエアサスペンションも選択可能。通常は90mmで走行し、乗降時には40mmに。BEVでありながら、最大水深500mmまでの走行ができるという。
AI学習で最適な車両設定を行う機能も搭載
インテリアでは、シートポジションを低めに設定し広々としたヘッドルームを実現。リアのレッグルームも890mmと余裕をもたせた。リアのラゲッジスペースも656リッター、シートを折りたたんで収納すると1,453リッターまで拡大。さらに、トランスミッションやエンジンがないため、フロントやセンターアームレスト下などに収納スペースを設け、空いたスペースも有効活用された。
このほかにもIペイスには最新のテクノロジーやコネクティビティが取り入れられており、その一つが、ジャガーとしてはじめてAI学習機能を備えた「スマートセッティング」だ。リモートキーとスマートフォンのBluetoothを介して近づいてくるドライバーをIペイスが自動認識。ドライバーの好みの設定を読み込み、車両に乗り込むときには温度設定やインフォテインメント、シート位置などが自動的に調節されるという。
またインフォテインメントは10インチと5インチのデュアルタッチスクリーンで構成される「タッチ プロ デュオ」をジャガーとして初採用。ドライバーの走行履歴やドライビングスタイル、バッテリー残量などを考慮し、安心して運転できるようサポート。さらに、車載通信モジュールを利用し、ワイヤレスでソフトウエアのアップデートができるようになっている。
充電は最大7kWのAC普通充電と100kWのDC急速充電、また日本市場向けは50kW CHAdeMO規格の急速充電にも対応。自宅や高速道路のサービスエリアなど、公共設備で充電が可能となる。0パーセントから80パーセントまでバッテリーを充電する場合は、50kWの場合約85分、100kWだと約40分、7kWの普通充電では約10時間となる。
ボディカラーは12色を展開し、価格はエントリーグレードの「S」が959万円、「SE」が1,064万円、「HSE」は1,162万円、「ファーストエディション」が1,312万円となる。
ジャガーコール
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