911GT3ツーリングパッケージをIAAで初披露|Porsche
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2017年9月14日

911GT3ツーリングパッケージをIAAで初披露|Porsche

Porsche 911 GT3 Touring Package |ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージ

911GT3ツーリングパッケージをIAAで初披露

ポルシェAGは、スポーツモデルの「911 GT3ツーリングパッケージ」を、第67回フランクフルト国際モーターショー(IAA、9月12日~24日)でワールドプレミアした。

Text by OPENERS

6段MT、リアウイング非装着のGTモデル

ポルシェ「911 GT3」に設定される「ツーリングパッケージ」の特徴的な名称は、1973年型「911カレラRS」(いわゆるナナサンカレラ)の装備仕様がルーツとなる。

当時から純粋な911デザインと伝統的インテリアを主要エレメントにするコンセプトがあり、今回の「911 GT3ツーリングパッケージ」はその現代版。控えめな外観と伝統的なドライビングプレジャーを重視するスポーツカーファンを対象に開発したという。

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911 GT3ツーリングパッケージの特徴は、6段マニュアルトランスミッション搭載モデルを対象に、ノーマル版GT3が装着する派手な固定式リアウイングに代えて「911カレラ」と同じ可変リアスポイラーを搭載することで、控えめなエクステリアとした点だ。

スポイラーのウイング部にはボディ同色のガーニフラップを備え、特別設計のリアリッドグリルには「GT3touring」のレターが施される。それ以外のボディは911 GT3とほぼ共通で、フロントエンドの大型エアインテーク、GT3モデル特有のラゲッジコンパートメント前部のエアアウトレット、サイドビューでは20インチのセンターロック式鍛造軽合金製ホイールが際立っている。

Porsche 911 GT3 Touring Package |ポルシェ911 GT3ツーリングパッケージ

911GT3ツーリングパッケージをIAAで初披露 (2)

インテリアも伝統的スポーツカーを演出

インテリアは、マニュアルトランスミッションを搭載する伝統的スポーツカーの雰囲気を生み出すため、アルカンターラではなく上質なレザーを広範囲に使用した。12時の位置にマーカーの付いたステアリングホイールリム、シフトレバー、ドアパネルアームレスト、インナードアハンドル、センターコンソールボックスなどを精悍なブラックのスムースレザーで統一し、中央部をブラックファブリックとしたスポーツシートを採用している。

パワートレインとシャシーは、911 GT3 MTモデルと共通になる。リアに搭載する自然吸気の4.0リッター6気筒水平対向エンジンは、「911RSR」や「911GT3 Cup」などのレーシングテクノロジーを取り入れたもので、公道仕様の6気筒水平対向としてはポルシェ最大の排気量を持つとともに、最高回転数9,000rpmという並外れた高回転型エンジンだ。

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スペックは最高出力368kW(500ps)/8,250rpm、最大トルク460Nm/6,000rpmを発生。最適なマニュアルシフトを行うことで、0-100km/h加速3.9秒(GT3と同じ)、最高速度316km/h(GT3は320km/h)を実現する。

6段のギア比はエンジン出力に合わせて最適な調整が行われており、センターコンソールの「スポーツ」スイッチを押すことで、エンジン回転数に同期した素早いシフト操作が可能になる。

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また、シャシーはアクティブなリアアクスル ステアリング(後輪操舵)システムを搭載しており、速度に応じで後輪が前輪と同位相、または逆位相に操舵することで優れた俊敏性と安定性を発揮する。

コネクティビティ面では、リアルタイム交通情報付オンラインナビゲーションを行うPCMに加え、スマートフォン上で詳細なドライビングデータを表示、記録、分析してサーキット走行の楽しみを倍増してくれる、コネクト プラス モジュールとトラック プレシジョン アプリも搭載する。

           
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