アウディR8に後輪駆動のRWDを追加|Audi
Audi R8 V10 RWS Coupe|アウディR8 V10 RWDクーペ
Audi R8 V10 RWS Spyder|アウディR8 V10 RWDスパイダー
アウディR8に後輪駆動のRWDを追加
アウディは9月11日、フラッグシップスポーツの「R8」に、後輪駆動モデルのアウディ「R8 V10 RWD」を新たに追加すると発表した。ボディスタイルはクーペとスパイダーの2種類で、それぞれ999台の限定生産となる。
Text by OPENERS
4WDモデルより50kg軽量化
アウディ スポーツCEOのステファン・ヴィンケルマン氏によると「このアウディR8 V10 RWDは、スポーツドライビングの楽しさを追求するピュアリストのためのクルマ。ミッドマウントしたV10エンジンと後輪駆動を組み合わせることで、レーシングカーR8 LMSのコンセプトを公道走行モデルに移植することに成功した」と語る。
アウディ「R8 V10 RWDクーペ」の車両重量は1,590kg。プロペラシャフト、マルチプレートクラッチ、センターディファレンシャルが必要なクワトロモデルの「アウディR8 V10クーペ」に比べて重量が50kg軽減されている。また、オープンモデルの「R8 V10 RWDスパイダー」は1,680kgで、同様に40kg軽く仕上がった。前後重量配分は、クーペが40.6:59.4、スパイダーが40.4:59.6となる。
ドライバー背後に搭載し、397kW(540ps)、540Nmを発生する自然吸気5.2リッターV10エンジンに変更はない。0-100km加速はクーペが3.7秒、スパイダーが3.8秒。最高速度はクーペが320km/h、スパイダーが318km/hと公表された。
RWDらしさという面では、シャシーセッティングと制御プログラムが後輪駆動専用のものとなる。標準装備のアウディ ドライブ セレクトで「ダイナミック」モードを選択し、さらにESC(エレクトリック スタビリゼーション コントロール)を「スポーツ」に設定すれば、ドリフトコントロールを自在に楽しめるようになる。一方、限界に達すると、ESCが介入してドライバーをサポートする点も忘れていない。
また、電動パワーステアリングは、トルクステアと無縁となるため、より正確なハンドリングを実現している。
エクステリアでは、マットブラックにペイントしたシングルフレームグリルと前後エアアパーチャー、上部がグロスブラック、下部がボディ同色となるサイドブレード、5スポークVデザインのブラック仕上げ19インチ鍛造アルミホイールなどを標準装備するほか、クーペでは、ボンネット、ルーフ、リアエンドにレーシング仕様のR8 LMS GT4を彷彿させるレッドフィルムをオプションで貼ることが可能である。
インテリアは、レザー/アルカンターラのスポーツシートが標準で、オプションで本格的なバケットシートを用意。ダッシュボードには、1~999のシリアルナンバーを刻印したエンブレムを設置する。
ベーリンガーホフのR8ファクトリーで生産するRWDモデルの価格は、クーペが140,000ユーロ、スパイダーが153,000ユーロ。ドイツおよび他のヨーロッパ諸国で今秋から注文を受け付け、納車も同時に開始するという。