黒を纏った特別なロールス・ロイス「ドーン ブラック バッジ」|Rolls-Royce
Rolls-Royce Dawn Black Badge|ロールス・ロイス ドーン ブラック バッジ
翌日には六本木ヒルズでアジアプレミアも
黒を纏った特別なロールス・ロイス「ドーン ブラック バッジ」
ロールス・ロイスは6月28日(水)、コンバーチブル「ドーン」に漆黒のボディカラーを纏った「ブラックバッジ」を発表。同モデルは6月29日(木)にイギリスで開幕するグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開されるとともに、翌日の6月30日(金)には、早くも東京・六本木ヒルズアリーナでアジアプレミア。7月2日(日)まで展示される。
Text by YANAKA Tomomi
パワートレインも強化し、2.5トンでありながら0-100km/h加速は4.9秒を記録
これまで「ゴースト」や「レイス」に設定されてきたスペシャルなモデルの「ブラックバッジ」。その第3として、昨年日本に上陸したコンバーチブルモデル「ドーン」にも設定された。
ブラックバッジの最大の特徴となるのが、ロールス・ロイスが「深く、濃く、翳りある」と表現するブラックカラー。その構造はロールスロイスの航空機製造の技術を生かしたもので、直径0.014mmという極細の航空機用アルミニウム糸を互いに織り込み、カーボンファイバーに接着。表面は6回のラッカー塗装が施され、その後は72時間をかけて硬化。さらに手作業で鏡面仕上げに磨き上げられるという。
ボディカラーだけでなく、室内もブラックで統一。ブラックレザーはオレンジのハイライトでアクセントが与えられ、エクステリアにふさわしい高級感のあるインテリアに仕上げられた。
パワートレインもチューニングにより強化。6.6リッターV12ツインターボエンジンが最高出力でノーマルより23psアップの442kW(593bps)、最大トルクも60Nm増大させた840Nmを発生。特性マップをドーン ブラックバッジのためだけに変更したZF製の8段ATを介して後輪を駆動する。
車体はカーボンを多く使用しているものの2,560kgという巨体。しかし、最高速度は250km/hでリミッターが作動し、0-100km/h加速は4.9秒を記録する。
またブレーキの直径も通常より1インチ拡大。エンジンブレーキとともに素早いブレーキングに貢献するという。このほかにもステアリングラックも調整。車速に応じたステアリング調整も行われ、ドライバーはより安心感のあるハンドリングを楽しむことができるとロールスロイスでは謳う。
ワールドプレミアの翌日、6月30日には早くも日本の六本木ヒルズアリーナでアジア プレミアも飾る。この会場では「ドーン ブラックバッジ」のほかに、「ゴースト ブラックバッジ」「レイス」「ドーン」と計4台のロールスロイスモデルが展示される。
現在ロールスロイスではドーン ブラックバッジの予約を受け付けているという。
Rolls-Royce Dawn Black Badge|ロールス・ロイス ドーン ブラック バッジ
ボディサイズ|全長 5,285 × 全幅 1,947 × 全高 1,502 mm
ホイールベース|3,112 mm
車両重量|2,560 kg
エンジン|6.6リッターV12ツインターボ
最高出力|442 kW(593 bps)/5,250 rpm
最大トルク|840Nm
最高速度|250 km/h(リミッター作動)
0-100km/h加速|4.9 秒
燃費(EU値)|14.7 ℓ/100km(6.8km/ℓ)
CO2排出量|337 g/km