シリーズIIに進化したロールス・ロイスゴースト、日本へ上陸|Rolls-Royce
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2015年2月2日

シリーズIIに進化したロールス・ロイスゴースト、日本へ上陸|Rolls-Royce

Rolls-Royce Ghost Series II|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2

シリーズIIに進化したロールス・ロイスゴースト、日本へ上陸

ことしのジュネーブモーターショーで発表されたロールス・ロイス「ゴースト シリーズII」が、ついに日本に上陸した。リアシートのホスピタビリティを高める広いエクステンデッド ホイール ベース(EWB)が用意されるいっぽうで、ドライバーズカーとしての性格も強められている。

Text & Event Photographs by UCHIDA Shunichi

販売好調な日本市場

ロールス・ロイス・モーター・カーズは10月31日、「ゴースト シリーズII」を発表した。価格は標準ボディが3,132万円、エクステンデット ホイール ベース(EWB)が3,712万円。11月より納車が開始される。

2014年上半期(4-9月)の日本市場での登録台数は71台と、前年同期48台(JAIA調べ)から大幅に成長しているロールス・ロイス。来日したロールス・ロイス・モーターカーズ・リミテッドアジア太平洋支社アジア太平洋ゼネラル・マネージャーのマイケル・シュナイダー氏は、今年も記録更新が実現できそうだと評価する。

その要因は2つあるという。ひとつは東京、横浜、大阪にショールームを設置した点。そして、これまでの「ファントム」と「ゴースト」にくわえ、2ドアファストバック クーペの「レイス」を導入したことだ。

レイスのオーナーはこれまでより若く、また、新規ユーザーが多いことが特徴。その影響もあり、他モデルにおいてもショーファー付きだけでなく、ステアリングを握るユーザーが増加しており、これは世界的な傾向だとシュナイダー氏は話す。

Rolls-Royce Ghost Series II|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2

この変化を踏まえ、ゴーストシリーズIIは、よりドライバーズカーとして進化した。

Rolls-Royce Ghost Series II|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2

シリーズIIに進化したロールス・ロイスゴースト、日本へ上陸 (2)

慎重に手がくわえられたエクステリア

シュナイダー氏が、ユーザーの意見はすべて取りいれながらも、慎重を期しつつ刷新したというエクステリアは、Aピラーより前のボディパネルがすべて変更されている。その目的は存在感とともに、ダイナミックさを強調したかったからだ。

新デザインのLEDヘッドライトが採用されたほか、特徴的なパルテノングリルの位置を30mm高くした。そして、ボンネットにはテーパー上の“ウェイク チャネル”と呼ばれるキャラクターがあたえられた。

さらにロールス・ロイスのマスコット“スピリット・オブ・エクスタシー”は若干前傾姿勢になり、ダイナミックさを強調している。フロントフェンダーのホイールアーチ後端にはある“ワフト・ライン”と呼ばれるキャラクターラインも形状が変更され、ダイナミックなゴーストの走りをイメージさせている。

また、すべてのシート形状も見直され、ドライバーズカーとしてさらに快適なドライブ体験が可能となった。

Rolls-Royce Ghost Series II|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2

Rolls-Royce Ghost Series II|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2

ドライバーズカーとして走りを充実

ゴースト シリーズIIでは、トランスミッションが変更された。レイスに搭載されている、サテライト エディテッド トランスミッションが採用されたのだ。これはGPSと地図データをもちい、交差点やインターチェンジなどを認識し、ZF製8段オートマチックの最適なギアを、路面状況に即して計画的に選択するものである。

また、あたらしいリア アクスル ベアリングが採用され、乗り心地と操縦安定性が向上。さらに、オーナードライバーを想定し、コーナリング性能を高めるダイナミックパッケージがオプションで装着可能となった。

Rolls-Royce Ghost Series II|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2

シリーズIIに進化したロールス・ロイスゴースト、日本へ上陸 (3)

ロールス・ロイスならではのビスポーク カスタマイゼーション

ビスポーク カスタマイゼーション、つまり特別仕様は同社が提供する魅力的なシステムで、ゴーストのうち82パーセント、日本ではなんと100パーセントのオーナーがこれを選択している。

ゴースト シリーズIIでは、そのビスポーク カスタマイゼーションの範囲が広がった。新色やホイールの選択肢が増えたほか、パルダオと、ウォールナット バール クロスバンドの2種類のウッドトリムがリストにくわえられた。

また、ビスポーク オーディオにもシステムが設定された。これは、インハウスエキスパートの手により、18のスピーカーが装着され、ステファンソン氏曰く、クルマの世界でもっとも感性に訴えるサウンドが実現できたとした。

これまでロールス・ロイスといえば、ショーファー付きで乗るものというイメージが強くあった。しかし近年、平日は後席、休日はドライバーズカーとしてステアリングを握るユーザーが増えている。その傾向を踏まえたマイナーチェンジが今回のゴーストシリーズIIへの進化なのである。

Rolls-Royce Ghost Series II|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2

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Rolls-Royce Ghost series II Short Wheel Base|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2 SWB

ボディサイズ|全長 5,400 × 全幅 1,950 × 全高 1,550 mm

ホイールベース|3,295 mm

重量|2,480 kg

エンジン|6.6リッター V型12気筒 直噴DOHC

最高出力| 420 kW(570 ps)/ 5,250 rpm

最大トルク|780 Nm/ 1,500 rpm

最高速度|250 km/h(リミッター作動)

0-100km/h加速|4.9 秒

最高速度|250 km/h(リミッター制御)
燃費(NEDC値)|14.1 ℓ/100km(7.1 km/ℓ)

CO2排出量|329 g/km

トランク容量(VDA値)|490 リットル

Rolls-Royce Ghost series II Extended Wheel Base|ロールス・ロイス ゴースト シリーズ2 EWB

ボディサイズ|全長 5,570 × 全幅 1,950 × 全高 1,550 mm

ホイールベース|3,465 mm

重量|2,580 kg

エンジン|6.6リッター V型12気筒 直噴DOHC

最高出力| 420 kW(570 ps)/ 5,250 rpm

最大トルク|780 Nm/ 1,500 rpm

最高速度|250 km/h(リミッター作動)

0-100km/h加速|5.0 秒

最高速度|250 km/h(リミッター制御)
燃費(NEDC値)|14.1 ℓ/100km(7.1 km/ℓ)

CO2排出量|329 g/km

トランク容量(VDA値)|490 リットル

           
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