より洗練され、ドライバー志向となったゴースト・シリーズⅡが日本上陸

Rolls-Royce Ghost Series II｜ロールス・ロイス　ゴースト・シリーズⅡ

ロールス・ロイス・モーターカーズは、2月28日、ロールス・ロイス東京で「ゴースト・シリーズⅡ」のジャパンプレミアを開催。エクステリアを刷新し、よりドライバーズ志向となった新モデルの日本での発売を華やかに祝った。

Text by YANAKA Tomomi

さらに力強いブラック・バッジや、最上級のリアを誇るモデルもラインアップ

2024年10月に発表されたゴースト・シリーズⅡがいよいよ日本でもリリースされた。

Rolls-Royce Ghost Series II｜ロールス・ロイス　ゴースト・シリーズⅡ

ゴースト・シリーズⅡでまず目に飛び込んでくるのが、ロールスロイスのデザインアイコン、イルミネーテッド・パンテオン・グリルが際立つ、クリーンで現代的に構築されたエクステリア。

刷新されたヘッドライトとデイタイム・ランニングライトは、グリル下部からフロント・ウイングのエッジへと流れ、2,148㎜のゆったりとした車幅が強調された存在感のあるデザインに仕上げられた。

さらにフロントエンドの下部はパンテオン・グリルの土台となる、新たなクローム仕上げが加わり、ロールス・ロイスの新たなデザイン言語を印象付ける。

リアにはBEV「スペクター」からインスピレーションを得た、表情豊かなふたつの縦型テールランプを採用。

足元には新デザインの22インチ、9スポークホイールが用いられ、ロールス・ロイスならではのエレガンスが漂うものとなった。

インテリアも大きく進化。特にセントラル・インフォメーション・ディスプレイは、高機能のSPIRIT（スピリット）オペレーティング・システムが組み込まれているのが特徴。

これによりビスポークのパーソナライゼーションの範囲はハードウェアのみならず、ソフトウェアへと拡張し、デジタルのインスツルメント・ダイヤルのカラーなどをインテリアやエクステリアに合わせてカスタマイズすることも可能となった。

また、ロールス・ロイスのオーナー専用のアプリ「ウィスパーズ」も統合され、クルマに直接目的地を送信したり、車両の位置情報や施錠をリモートで監視したりすることもできるように。

後部座席には最大2台のストリーミングデバイスを接続することも可能で、このインターフェイスではマッサージや冷暖房などのシート機能も管理する。

もちろん、ロールス・ロイスならでは美と技を尽くしたインテリアも健在。助手席側前方に広がるのは、星空からインスピレーションを得たという新デザインのイルミネーテッド・フェイシア。

さらに中央にはロールス・ロイスの職人が緻密に考案したというスピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネットが配され、その存在感を放つ。

テキスタイルは竹から作られたというサスティナブルな新しいレーヨン生地「デュアリティ・ツイル」も選択可能に。さらに、レザーに小さな穴をあけてユニークなアートワークを施した工芸技法「プレースド・パーフォレーション」なども用意され、オーナーそれぞれの好みに応じた室内空間を演出できる。

運転を楽しめるようインテリアが演出されたのと同様、エンジンもドライバー志向へと進化。6.75リッターV型12気筒ツインターボエンジンが搭載され、8段トランスミッションを介して全輪駆動する。

特徴的なのがトルク。最大トルクがアイドリング回転数をわずか600rpm上回る1,600rpmで得られるため、ひとつのギアが途切れなく続く感覚、ロールス・ロイス特有の「ワフタビリティ」が得られるそう。

ロールス・ロイスならではの「マジック・カーペット・ライド」に寄与するのはプラナー・サスペンション・システム。フロント・サスペンション・アセンブリの上部に独自のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパーユニットが組み込まれており、連続可変の電子制御ショックアブソーバーやセルフレベリング機構付きの大容量エアストラット・アセンブリと連動することで、なめらなか乗り心地がかなえられた。

このほかにも、カメラで前方の道路を読み取り、路面の変化に合わせてサスペンションを可変させるフラッグベアラー・システムやGPSデータを利用してカーブの曲率に応じて最適なギアを選択するサテライト・エイデッド・トランスミッションも搭載するなど、多彩な技術が用いられた。