室内もカーボンデザインなどを採用することでスポーティな雰囲気に

「SLC」のルーツは1996年に発表された「SLK」にさかのぼる。昨年6月、モデルチェンジを行うとともに、車名をロードスターを表す「SL」と車格を表す「C」を組み合わせた「SLC」として、日本に上陸した。

今回特別仕様車として登場した「レッドアート エディション」はフロントスポイラーリップやサイドエアアウトレットフィンなどに印象的な赤色を配し、個性を際立たせたモデルだ。

Mercedes Benz SLC 180 Sports RedArt Edition

Mercedes Benz SLC 180 Sports RedArt Edition

「SLC 180 スポーツ レッドアートエディション」は、1.6リッター直列4気筒ターボエンジン（最高出力115kW[156ps]、最大トルク250Nm[25.5kgm]）を搭載する「SLC 180 スポーツ」がベース。

対して、メルセデスAMG「SLC 43 レッドアート エディション」は、ハイパフォーマンスモデル「SLC 43」がベースとなり、AMGによるチューニングが施された3.0リッターV6ターボエンジンが最高出力270kW（367ps）、最大トルク520Nm（53.0kgm）を発生。いずれのモデルもトランスミッションは9段ATとなる。

「SLC 180 スポーツ レッドアート」ではこのほかにもインテリアの随所にカーボンデザインを採用。シートには、ベースモデルでは設定のないナッパレザーを採用するとともに、レッドラインと組み合わせることでスポーティな室内を演出した。

Mercedes-AMG SLC 43 RedArt Edition

Mercedes-AMG SLC 43 RedArt Edition

また、シートバックに内蔵した小型セラミックヒーターにより温めた空気をヘッドレスト下部から吹き出し、乗員の首回りを温める、オープンモデルならではの「エアスカーフ」を「SLC 180」に初めて搭載したのも特徴だ。

いっぽうAMGモデルでは、「AMG ライド コントロール スポーツ サスペンション」をSLCとして初採用。「エコ」や「スポーツ+」「インディビジュアル」などAMGダイナミックセレクトで選択できる5つのモードと連動し、走行状況に応じて四輪それぞれを電子制御するという。

エクステリアでは、専用のハイグロスブラックペイントの18インチAMG 10スポークアルミホイールにもレッドラインを取り入れたほか、AMGレッドブレーキキャリパーなど、随所にレッドのアクセントが配された。

インテリアでもAMG カーボンインテリアトリムなどにレッドパイピングを施したシートやレッドシートベルトなどを組み合わせ、スポーティな雰囲気が演出されている。

ボディカラーはいずれもオブシディアンブラックとダイヤモンドホワイトの2色を展開。価格は「SLC 180 スポーツ レッドアート エディション」がベースより26万円高い616万円。「メルセデス AMG SLC 43 レッドアート エディション」は14万円アップの984万円に設定された。

Mercedes-Benz SLC 180 Sports RedArt Edition｜メルセデス・ベンツ SLC 180 スポーツ レッドアート エディション
ボディサイズ｜全長 4,145 × 全幅 1,820 × 全高 1,295 mm
ホイールベース｜2,430 mm
トレッド前/後｜1,550 / 1,570 mm
車両重量｜1,520 kg
エンジン｜1,595cc 直列4気筒ターボ
最高出力｜115 kW（156 ps）/5,300 rpm
最大トルク｜250 Nm（25.5 kgm）/1,250-4,000 rpm
トランスミッション｜9段AT
駆動方式｜FR
ブレーキ 前/後｜ベンチレーテッドディスク／ディスク
ステアリング｜右
価格｜616万円

Mercedes-AMG SLC 43 RedArt Edition｜メルセデス AMG SLC 43 レッドアート エディション
ボディサイズ｜全長 4,140 × 全幅 1,820 × 全高 1,305 mm
ホイールベース｜2,430 mm
トレッド前/後｜1,550 / 1,555 mm
車両重量｜1,620 kg
エンジン｜2,996cc V型6気筒ツインターボ
最高出力｜270 kW（367 ps）/5,500-6,000 rpm
最大トルク｜520 Nm（53.0 kgm）/2,000-4,200 rpm
トランスミッション｜9段AT
駆動方式｜FR
ブレーキ 前/後｜ベンチレーテッドディスク
ステアリング｜左/右
価格｜984万円