環境への責任を果たすベントレー|Bentley
Bentley|ベントレー
環境への責任を果たすベントレー
ベントレー モータースは、カーボン・トラスト・スタンダードから、自動車メーカーとして初めて、カーボン、水、廃棄物の3項目について認定されたことを明らかにした。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
PHVやEV化も見据えて
ベントレーではラグジュアリー自動車ブランドの社会的義務、経済的義務としてCO2排出量の削減をはじめ、水の節約や廃棄物の低減に積極的な投資を行っており、その成果の一端としてカーボン・トラスト・スタンダードの認定を受けたことを発表した。このカーボン・トラスト・スタンダードは、CO2排出量、水の使用、廃棄物という3分野について企業や団体などの行動を調査し、持続可能な社会実現に向けて積極的に取り組んでいることの認証を与える独立した認証機関だ。
本社のあるピムス・レーンに立つ関連建物群のルーフにソーラーパネルを設置しており、ここで作られる電気はクルー工場の消費のうちおよそ40パーセントを賄っている。これにより、年間2,500トンものCO2削減を果たしているという。このようなエネルギー源のクリーン化と併せ、使う方の削減も積極的に行われ、現在、ベントレーの車両1台を作るエネルギー消費量は、2010年に比べて半分となっているという。
電気だけではなく、水もまた節約の対象となっている。ベントレーでは、2014年にカーボン・トラスト・スタンダードの認定を受けているが、現在はさらに水の利用減量を促進し6.1パーセント低減させている。廃棄物の面では、リサイクル、リユースの可能性を最大限高めることで、可能な限りゼロに近づけるように配慮させている。
これらのベントレーの考える環境問題への責任は、製造現場のみならず車両にも現れる。
既存のモデルでいえば、SUVモデル「ベンテイガ」に搭載されるW12エンジンは、片バンク休止機能やスタート&ストップ、さらに単体で30kgもの軽量化を図っており、従来のW12エンジンよりもCO2排出量を11.9パーセント低減させている。さらに、ベンタイガには近い将来プラグイン ハイブリッドモデルも追加される予定だ。その先には、今年のジュネーブ モーターショーで発表された電気自動車「EXP 12 Spees 6e コンセプト」が垣間見せた、電動化も視野に入る。
自動車メーカーはいま、商品の経済性、走り、安全性、デザイン性だけでなく、持続可能な社会に向けての取り組みも求められる。英国のラグジュアリーブランドもまた、そこに真剣に取り組んでいる。