英空軍アクロバットチームにちなんだヴァンキッシュS|Aston Martin
Aston Martin Vanquish S Red Arrows Edition|アストンマーティン ヴァンキッシュ S レッドアローズ エディション
英空軍アクロバットチームにちなんだヴァンキッシュS
アストンマーティンがイギリス空軍のアクロバットチーム「レッドアローズ」にインスピレーションを得た限定エディション「ヴァンキッシュ S レッドアローズ エディション」を発表。10台限定で生産される。
Text by YANAKA Tomomi
ビスポーク部門「Q by アストンマーティン」が手掛ける
アストンマーティンのビスポーク部門「Q by アストンマーティン」が手掛けた限定エディションの「ヴァンキッシュ S レッドアローズ エディション」。ボディカラーやインテリアなど随所に航空機をイメージさせるグラフィック要素が盛り込まれた。
ベース車両の「ヴァンキッシュ S」は、2016年11月に従来の「ヴァンキッシュ」がマイナーチェンジして登場した最新モデル。最高出力600ps、最大トルク630Nmを誇る6.0リッターV12自然吸気エンジンを搭載する。
この特別仕様のモチーフとなった「レッドアローズ」は1965年に創設。現在はグッドウッドのスピードフェスティバルなど国内外のさまざまなイベントでアクロバット飛行を披露しつづけている。
「ヴァンキッシュ S レッドアローズ エディション」のボディカラーとなったのは、レッドアローズが乗るホークのユニフォームカラーであり、フランス語で“閃光”を意味する“エクラ”を冠した「エクラレッド」。
Aston Martin Vanquish S Red Arrows Edition|アストンマーティン ヴァンキッシュ S レッドアローズ エディション
英空軍アクロバットチームにちなんだヴァンキッシュS (2)
インテリアにもモチーフを散りばめる
このほかにもホワイトとブルーにペイントされたカーボンファイバーやユニオンジャックを現したエナメルウイング、チタン製エグゾーストなどがアクセントとして光る。またカーボンファイバーが露出したルーフパネルには高速ジェット機のキャノピーデザインをまねた「チャージ」パターンが取り入れられた。
インテリアでも革紐部分をグリーンにしたシートベルトなど、レッドアローズとイギリス空軍にちなんだディティールを数多くちりばめ、シートバックには9機で構成するひし形の飛行フォーメーションをあらわしたレッドアローズのエンブレムも刺繍。シルとエンジンには1台ごとに異なるプレートが設置され、このプレートには飛行フォーメーションと同様の「Red 1」から「Red 10」までのナンバーが刻印されるという。
ステアリングホイールは「One-77」のものが使用されており、航空機のインストルメントパネルやスイッチギアから着想を得た絵専用のロータリートグルスイッチも設置された。
購入したオーナーにはそれぞれレーシングヘルメットやレーシングスーツ、スペシャルな刺繍が施されたボンバージャケット、ヴァンキッシュS専用の旅行鞄セットなども提供される。
ヴァンキッシュ S レッドアローズ エディションは、同チームの編成と合わせた9台にプラス1して10台を生産。価格は発表されていないが、9台のみ販売され、残りの1台は元軍人とその家族を支援するために設立されたチャリティー団体「RAF慈善基金」に寄付されるという。