クーペライクなSUV「GLCクーペ」発売|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz GLC Coupe|メルセデス・ベンツ GLCクーペ
Mercedes-AMG GLC 43 4MATIC Coupe|メルセデスAMG GLC 4マチック クーペ
クーペライクなSUV「GLCクーペ」発売
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスSUV7番目のモデル「GLCクーペ」を発表。また、ベースモデルとなる「GLC」に二輪駆動モデルの「GLC 200」と、クリーンディーゼルを搭載した「GLC 220 d 4MATIC」を追加投入するとともに、装備の一部改良が行われた。
Text & Photographs by UCHIDA Shunichi
スタイリッシュで都会的なライフスタイルを好まれる方に
「GLCクーペ」は、「GLC」をベースにクーペデザインを取り入れ、スタイリッシュでスポーティなエクステリアに、ゴルフバッグを最大3セット積載できるラゲージスペースなど、高い実用性とメルセデスの安全性、快適性を兼ね備えたSUVクーペだ。
「GLCはアクティブでカジュアル、 GLCクーペはスタイリッシュで都会的なライフスタイルを好まれる方に乗ってもらいたい」。メルセデスベンツ日本代表取締役社長の上野金太郎氏は、発表会場でそれぞれの特性についてそう述べた。
デザインで特徴的なのはサイドビューだ。メルセデスならではのプロポーションを際立たせるドロッピングラインがフロントホイールからはじまり、ボディ下部を緩やかに上昇するカウンターラインとあいまって、シャープな印象を与えている。このカウンターラインはボディを実際より長く見せる効果を持つとともに、リアにも回り込み、側面からバンパーへバランスよく流れている。
Mercedes-Benz GLC Coupe|メルセデス・ベンツ GLCクーペ
Mercedes-AMG GLC 43 4MATIC Coupe|メルセデスAMG GLC 4マチック クーペ
クーペライクなSUV「GLCクーペ」発売(2)
多彩なパワートレーンを用意
日本に導入されるパワートレインは4種。ひとつは「GLC 200 クーペ」に搭載される2リッター直4直噴ターボエンジン(最高出力184ps、最大トルク300Nm)。また、「GLC 250 4MATIC クーペ」には同じく2リッター直4直噴ターボエンジン(最高出力211ps、最大トルク350Nm)。いっぽう、2リッター直4直噴ターボ+モーターのハイブリッド(エンジン最高出力211ps、最大トルク350Nm、モーター最高出力116ps、最大トルク340Nm)を搭載するのは「GLC 350 e 4MATIC クーペ」。そして「GLC 220 d 4MATIC クーペ」には2.2リッター直4直噴ディーゼルターボエンジン(最高出力170ps、最大トルク400Nm)が搭載される。さらに、メルセデスAMG「GLC 43 4MATIC クーペ」にはMercedes-AMGが専用に開発した高出力の 3.0リッターV6ツインターボエンジン(最高出力367ps、最大トルク520Nm)が採用された。
トランスミッションは、GLC 350 e 4MATICクーペを除いてメルセデス最新の9段オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」が組み合わされる。
上野社長は「GLCクーペはクーペスタイルでありながら、後席の居住性も確保しており大人が十分快適に過ごすことができる。また、GLCと同様にGLCクーペにもステレオカメラやミリ波レーダーで車両周囲をほぼ360度監視し、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をサポートすることで、部分自動運転を実現するレーダーセーフティを標準装備。さらに自動でステアリングを操作し、駐車をサポートするアクティブパーキングアシストも標準装備される」と、最新のメルセデスらしく安全・最新技術面も充実していることを強調する。
価格は、エントリーモデルのGLC 200クーペが627万円から、ディーゼルのGLC 220d 4MATICは713万円から、GLC 250 4MATICは799万円、ハイブリッドのGLC 350 e 4MATICが903万円、そしてメルセデスAMG GLC 43 4MATIC クーペは910万円。
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クーペライクなSUV「GLCクーペ」発売(3)
GLCもエントリーモデルを追加
GLCクーペの発表と同時に、ベースモデルとなるGLCのラインナップ見直しと仕様変更が行われた。
今回新たに追加されたモデルは「GLC 200」と「GLC 220 d 4MATIC」だ。GLC 200は2リッター直4直噴ターボエンジン(最高出力184ps、最大トルク300Nm)に9G-TRONICが組み合わされ、GLC唯一の2輪駆動モデルで価格は597万円から。
また、GLC 220 d 4MATICは、2.2リッター直4直噴ディーゼルターボ(最高出力170ps、最大トルク400Nm)が搭載された。
そのほかGLC 250 4MATICには走行状況に合わせて乗り心地を好みのセッティングに変えられるAIR BODY CONTROLサスペンションやヘッドアップ ディスプレイなどを標準装備。なお、ヘッドアップ ディスプレイは「GLC 350 e 4MATIC」、メルセデスAMG「GLC 43 4MATIC」でも標準装備となった。
上野社長は、「昨年、メルセデスベンツはグローバル、日本のいずれも過去最高台数を達成することができました。主に「Eクラス」やコンパクトモデルなど新型車を多数発売した効果です。日本において近年顕著に伸びているSUVは、我々メルセデス・ベンツも昨年年初より多数のモデルを投入しております。ブランド内構成比率は数年前の一桁台から、昨年16年には20パーセントを超え、SUVのラインナップの拡充を図ってきました」とコメント。
とくに「国内最多の6車種(今回投入したGLCクーペを除いて)あるSUVラインナップのなかで販売増に大きく貢献したのはGLCです。購入者の約6割が初めてメルセデス・ベンツを購入した方で、そのなかでもSUVに乗るのも初めての方が多いことがこのクルマの特徴です」とし、そこから今回エントリーモデルとなる2輪駆動のGLC 200や、SUVと相性のいいディーゼルモデルの投入に踏み切り、ラインナップ強化を図ったのだという。