ベントレー最速のサルーン「フライングスパー W12 S」が登場|Bentley
Bentley Flying Spur W12 S|ベントレー フライングスパー W12 S
ベントレー最速のサルーン「フライングスパー W12 S」が登場
ベントレーは、ラグジュアリーサルーン「フライングスパー」にフラッグシップモデルとして「フライングスパー W12 S」を追加することを発表した。パワーの向上や独自デザインのインテリアなどが与えられた。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
ベントレーの4ドアモデルで初めて最高速度320km/h超を達成
この度、ベントレーの4ドアサルーン「フライングスパー」にフラッグシップモデルとして「フライングスパー W12 S」が追加された。
搭載されるエンジンは、6.0リッターW型12気筒ツインターボ。高い精度のキャリブレーションとチューニングを施したこのエンジンの最高出力は、従来の625psから635psに、最大トルクは800Nmから820Nmに、それぞれ向上が図られた。その高いパワーは全輪駆動を通じて路面に伝えられる。
これらのパワートレインから生み出されるパフォーマンスは、ベントレーの4ドアサルーンとして初めて最高速度320km/hを超え、0-100km/h加速は4.5秒という数値をマークする。
加えて、サスペンションもレスポンスを重視してチューニングを見直し、ハンドリングとトラクションを向上させた。また、オプションで用意されるカーボンセラミックブレーキは、レッドとブラックの2色から選択することができる。
エクステリアは、ラジエターとウィンドウの周り、エクステリアライト、リアバンパー、ドアハンドルインサート、ヘッドライト ウォッシャー キャップなどは、すべてグロスブラックで統一。DピラーにはSの文字をブラックであしらった新しい“W12 S”バッジを取り付けるなど、通常モデルとの差別化を行った。
さらに、グロスブロック仕上げの21インチ7スポークホイールや、LEDデイタイムランニングライトを標準装備し、現代的な雰囲気を纏っている。
インテリアは、新たに標準設定として多数の円盤状のスクラッチを重ねたような「エンジン スピン加工」をトリムに施し、ヘッドレストにはステッチで縫い付けられた“W12 S”エンブレムが配された。
そのほか、フロントとリアのドアシルに配された“W12 S”トレッドプレート、3本スポークSport+ステアリングホイール、ローレット加工のギアシフトパドルなどが奢られた。ちなみにこうした装備は、他のモデルではオプション装備となっている。
このモデル専用に設定された“カラースプリット”は、インテリアに使用するベースカラーを17色のレザーから1色選び、アクセントカラーを効かせることができるというもの。シートのダイヤモンドキルト、ステアリングホイールなどにコントラストカラーのステッチが施される。
ベントレーCEOのウルフギャング・デュラハイマー氏は、「フライングスパー W12 Sは究極の高性能ラグジュアリーセダンです。当社が誇るW12エンジンをパワーアップするとともに、エクステリアとインテリアには、これまで以上に堂々とした印象のデザインを採用しました。従来のフライングスパーとは一線を画す存在感をお求めの方におすすめしたい1台です」とコメントした。