CLSシューティングブレイク公開|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz CLS Shooting Brake|メルセデス・ベンツ CLS シューティングブレイク
CLSシューティングブレイク公開
2004年に「Eクラス」をベースとして登場した、メルセデス・ベンツ「CLSクラス」は、いまや多くのメーカーから販売されている、4ドアにしてクーペのようなルーフラインをもつ“4ドアクーペ”のさきがけとなったモデルである。このCLSクラスに、追加されることがすでに発表されていたワゴンバージョンが、「CLSシューティングブレイク」。ともすれば相反しがちなユーティリティとスポーツを同時に追求した、この注目のラグジュアリーワゴンが、6月29日、ついにその姿をあらわした。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
高級感を随所にただよわせるワゴン
2010年、北京モーターショーにてコンセプトモデルが発表され、その開発が報じられていた、メルセデス・ベンツの4ドアワゴン「CLSシューティングブレイク」が6月29日、ついに公開された。シューティングブレイクとは、猟犬と猟銃を乗せて狩猟に出かけ、獲物を積んで帰るための、クーペのような高い趣味性とステーションワゴンに匹敵する積載能力を兼ね備えたクルマ。4ドアクーペである「CLSクラス」に、ワゴン状のテールを組み合わせた、この「CLSシューティングブレイク」も、まさにシューティングブレイクのイメージに合致している。
流麗なルーフラインが、テールゲート上部のスポイラーにつづく、そのスタイリングは写真をご覧いただくとして、ボディサイズは全長4,956×全幅1,881×全高1,413mm。ヘッドランプにはコの字型のLEDランプが組み込まれている。このボディは空力的にもすぐれ、Cd値は0.29を記録しているという。
荷室は通常で590リットル。6:4の可倒式リヤシートを倒すことで1,550リットルにまで拡張できる。この荷室はウッドフロアとなり、レザーにオークやチェリー材を組み合わせた内装と調和して、高級なイメージを強めている。リヤサスペンションはエアサスペンション、ドアはアルミニウム製。テールゲート、ボンネット、サスペンションの一部などにもアルミニウムは使用されており、軽量化によるスポーティな運動性能と乗り心地の快適性を両立すると謳う。
エンジンバリエーションはディーゼル2種、ガソリン2種
今回発表されたエンジンバリエーションは4つ。「CLS 250 CDI BlueEFFICIENCY」が2.1リッター4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力150kW(204ps)/4,200rpm、最大トルク500Nm/1,600-1,800rpm。0-100km/h加速は7.8秒で最高速度は235km/hだ。燃費は5.3ℓ/100km(約18.8km/ℓ)、CO2排出量は139g/km。
「CLS 350 CDI BlueEFFICIENCY」は3.0リッターV6ディーゼルエンジンモデルで最高出力195kW(265ps)/3,800rpmと最大トルク620Nm/1,600-2,400rpm、0-100km/h加速は6.6秒、トップスピード250km/hというスペック。この「CLS 350 CDI」には4輪駆動モデルの「CLS 350 CDI 4MATIC」も用意され、燃費は通常モデル、4輪駆動モデル、それぞれ6.0ℓ/100km(約16.6km/ℓ)と6.6ℓ/100km(約15.1km/ℓ)、CO2排出量は159g/kmと174g/kmとなる。
ガソリンエンジンモデルの「CLS 350 BlueEFFICIENCY」には3.5リッターV6型ユニットが搭載され、最高出力225kW(306ps)/6,500rpm、最大トルク370Nm/3,500-5,250rpm。0-100km/h加速は6.7秒で、最高速度は250km/hだ。燃費は7.3ℓ/100km(約13.6km/ℓ)、CO2排出量は169 g/km。
トップグレートとなるのが「CLS 500 BlueEFFICIENCY」。搭載されるツインターボ4.6リッターV8ガソリンエンジンは、最高出力300kW(408ps)/5,000rpmと最大トルク600Nm/1,600-4,750rpmを発生。0-100km/hは5.3秒、最高速度は250km/hだ。こちらにも4輪駆動モデルとして「CLS 500 4MATIC」が用意され、燃費は、通常モデルが9.2ℓ/100km(約10.8km/ℓ)、4輪駆動モデルが9.8ℓ/100km(約10,2km/ℓ)、CO2排出量は214g/kmと229g/kmだ。
欧州での発売は9月頃と噂される。