ホンダ、国内の自動車販売店をソーラーパネル化|HONDA
CAR / NEWS
2014年12月15日

ホンダ、国内の自動車販売店をソーラーパネル化|HONDA

ホンダ|HONDA

計1メガワットの設置計画を発表!

ホンダ、全国の自動車販売店をソーラーパネル化

太陽光発電システムの導入実績で業界のトップを走るホンダが2月4日、2013年度末までに、計1メガワットの太陽光発電システムを全国の自動車販売店に設置するという新計画を発表した。

Text by TANAKA Junko(OPENERS)

環境負荷ゼロ社会の実現を目指して

国内自動車メーカーのなかでも、事業所・販売店のソーラーパネル化という点において、とくに積極的に取り組みをつづけてきたホンダ。これまでに計3.3メガワットの太陽光発電システムの設置を完了しており、その実績は他メーカーの追随を許さない。

今回発表された設置計画は、これまでの流れを継承しながらも、ホンダの販売店がさらに率先して二酸化炭素排出量を削減していこう、という同社の意気込みが感じられるものとなっている。その具体的な中身はというと、太陽電池の製造・販売を手がけるホンダの子会社、ホンダソルテック製の「CIGS薄膜太陽電池」1メガワットを、全国の自動車販売店に設置し、さらにその発電量を表示する「太陽光発電モニター」も店頭に設置する予定だという。

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太陽光発電システムの発電量を表示する「太陽光発電モニター」

計画を発表した2月4日には、同計画における設置店第1号となる「東京中央 足立小台店」に、早速9キロワットの太陽光発電システムと太陽光発電モニターが設置された。2013年に稼働予定の寄居工場には、国内自動車工場として最大級となる、2.6メガワットの太陽光発電システムを設置する計画もあるという。

この計画の要となるホンダソルテック製の薄膜太陽電池は、製造過程で使用するエネルギーが少ないうえ、曇天時や朝、夕方の弱い太陽光でも、従来のシリコン系太陽電池に比べて発電量が多いという性質をもつ“優秀な”太陽電池だ。1メガワット分、すべての太陽光発電システムを設置した場合、年間にして約310トンの二酸化炭素削減効果が期待できるという。

“自由な移動の喜び”と“豊かで持続可能な社会”の実現を目指して、二輪車や四輪車、汎用製品の生産時および使用時における二酸化炭素排出量の削減だけでなく、スマートグリッドや太陽電池など、各家庭でエネルギーを創出できる商品の開発にも力を注ぐホンダ。今回の設置計画がうまくいけば、同社が掲げる“環境負担ゼロ社会の実現”という究極の目標に向けて、一歩駒を進めることになるだろう。

ホンダ
http://www.honda.co.jp/

           
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