ポルシェ 次期型ボクスターを公開|Porsche
Porsche Boxster|ポルシェ ボクスター
Porsche Boxster S|ポルシェ ボクスターS
次期型ボクスターを公開
ポルシェAGは、ボクスターおよびボクスターSのニューモデルを発表した。
Text by OSUMI Yusuke(OPENERS)
拡大にともない、大幅に軽量化されたボディ
これまでのボクスターの歴史において、初の包括的なモデルチェンジがほどこされたと謳われるニュー ボクスター。今回で3代目となった新型は、ボディサイズに大きな変更が見られる。従来より全高が12mm低くなったいっぽうで、全長は32mm拡大。ホイールベースも60mm長くなっている。ボディサイズが拡大されたにもかかわらず、アルミニウムとスチールを精密に組みあわせたボディパネルを採用したことで、大幅な軽量化が図られたとしている。
最新の911、パナメーラを彷彿させるセンターコンソール
エクステリアデザインにかんしては、より短いオーバーハング、大きく前方に移動したフロントウィンドウなど、ワイド感が際立ったシルエットになり、大型になったエアインテーク、サイドに刻まれたラインが、精悍かつスポーティなイメージを強調している。1960年代に耐久レースやヒルクライム選手権で活躍したミッドシップスポーツカー「718RS 60 スパイダー」を想起させるというリアフェイスは、丸みのあるボクスターらしさを保持しながら、スポイラーはワイドかつスタイリッシュになり、テールランプはそのスポイラーを挟みこむようなデザインになっている。装備される電動ソフトトップは、約9秒で開閉し、時速50km/hまでであれば走行中でも開閉が可能となっている。
インテリアにおいて、とくに印象的なのが、最新の911やパナメーラのように前方に向かって傾斜したセンターコンソールだ。ドライバーの操作性を最優先に考えたというそれは、ステアリングとシフトレバーの間隔を短くし、より優れたエルゴノミクスをもたらすとしている。
パフォーマンス、環境性能ともに向上
パワートレインには、ボクスター、ボクスターSともにダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)とバリオカム・プラスを採用した水平対向6気筒エンジンが搭載される。
ボクスターの場合、排気量は2.7リッターと、約200ccダウンサイジングされているものの、最高出力は10psアップの265ps(195kW)/6,700rpm、最大トルクは10Nmマイナスの280Nm/4,500-6,500rpmを発生する。標準装備される6段MT仕様で、0-100km/h加速5.8秒、最高時速は264km/h、オプションのPDK仕様で5.7秒、262km/hを記録した。
ボクスターSにかんして、排気量は従来のままだが、最高出力は5psアップし315ps(232kW)/6,700rpm、最大トルクは360Nm/4,500-5,800rpmを達成。加速性能は、MT仕様で0-100km/h加速5.1秒、最高時速279km/h、PDK仕様では5.0秒、277km/hで駆け抜ける。
またこのあたらしいボクスターは、エンジン オートスタート&ストップ、PDK仕様車にはコースティングモードが備えられた結果、燃費が15パーセント向上。ボクスターのPDK仕様で7.7ℓ/100km、ボクスターSのPDK仕様で8.0ℓ/100kmという優秀な数値を記録。
販売時期、価格などは現在未定。あたらしい911につづいて詳細が気になる一台がはやくもポルシェから誕生した。
Porsche Boxster|ポルシェ ボクスター
ボディサイズ|全長4,374×全幅1,801×全高1,282mm
ホイールベース|2,475mm
エンジン|2.7リッター水平対向6気筒
最高出力|265ps(195kW)
最大トルク|280Nm/4,500-6,500rpm
トランスミッション|6段MT(オプションでPDK)
Porsche Boxster S|ポルシェ ボクスターS
ボディサイズ|全長4,374×全幅1,801×全高1,281mm
ホイールベース|2,475mm
エンジン|3.4リッター水平対向6気筒
最高出力|315ps(232kW)
最大トルク|360Nm/4,500-5,800rpm
トランスミッション|6段MT(オプションでPDK)