トヨタ アベンシス|TOYOTA AVENSIS ステーションワゴンを逆輸入
トヨタ アベンシス|TOYOTA AVENSIS
欧州のステーションワゴン
トヨタ自動車は、ヨーロッパで生産・販売している「アベンシス」のステーションワゴンを日本に導入し、9月19日から発売する。
文=谷中朋美
3年ぶりに日本再登場
日本でも人気を集めた欧州におけるトヨタのフラッグシップ「アベンシス」が約3年ぶりに日本市場にもどってくる。
「アベンシス」は1997年に初代が誕生。走行性能や力強いデザイン、高い静粛性が人気を集め、現在、ヨーロッパでは3代目が販売されている。日本では、2003年から2008年まで、2代目のセダンとステーションワゴンを販売。ヨーロッパ仕込みの走りと、シンプルで力強いスタイリングが話題を呼んだ。
今回は、欧州テイストのクルマを求めるユーザーの声にこたえ、アベンシスを生産しているイギリス工場で7月から10月の4カ月間、日本向けにステーションワゴンが生産され、逆輸入されることとなった。
アベンシス最大の特徴は走りだ。最高出力112kW(152ps)/6,200rpm、最大トルク196Nm(20.0kgm)/4,000rpmのパフォーマンスをもつ2リッター3ZR-FAEバルブマチックエンジンを搭載。このエンジンは吸、排気を最適化することで低燃費を実現させるもので、燃費13.6km/ℓを記録している。トランスミッション「Super CVT-i」が組み合わさり、低・中速域から高速域までレスポンスに優れた走りを得た。さらに、ヨーロッパの石畳やアウトバーン、ワインディングロードでも耐えられるようサスペンションチューニングがほどこされているという。
力強い内外装のデザイン
エクステリアは、先代からの流麗でダイナミックなワンモーションフォルムを継承。1,810mmの全幅を生かし、ダイナミックな走りを感じさせる踏ん張り感のあるスタイルを創出しながらも上品な印象だ。
インテリアでは、硬質感のある造形で高級感を表現。上質な本革をステアリングホイールやシフトノブに採用するなどして、プレミアム感を演出した。また室内は、大人5人がゆったりと座ることができる居住空間を実現。荷室容量は543リットルと、余裕のラゲージスペースを確保している。
日本に導入されるグレードは中間グレードのXiのみで、カラーはブラックマイカ、シルバーメタリック、スーパーホワイトの3色を展開。価格は250万円で販売される。
ステーションワゴン市場が縮小し、国産メーカーのワゴンタイプの車種が減少している日本市場。とくに、Dセグメント以上のワゴンの減少は著しい。アベンシスの復活は、日本のステーションワゴン愛好家への朗報となりそうだ。
トヨタ アベンシス│TOYOTA AVENSIS
ボディサイズ│全長4,765×全幅1,810×全高1,480mm
ホイールベース│2,700mm
エンジン│2リッター3ZR-FAEバルブマチック
最高出力│112kW(152ps)/6,200rpm
最大トルク│196Nm(20.0kgm)/4,000rpm
JC08モード燃費│13.6km/ℓ
トランスミッション│Super CVT-i
駆動│FF
カラーバリエーション│ブラックマイカ、シルバーメタリック、スーパーホワイト
定員│5人
価格│250万円