Audi A6 Avant|アウディ A6 アバント 次期型にアバントを追加
Audi A6 Avant|アウディ A6 アバント
スマートに生まれ変わった4代目A6 アバントの誕生
アウディは、4代目となるA6のアバントタイプを発表。2011年夏に、ヨーロッパを皮切りに各ショールームで展示される予定だ。
Text by OPENERS
スポーティなデザインをもつ軽量化されたボディ
2010年12月に4代目A6 セダン、それをベースとするA6 ハイブリッドを発表したアウディ。そして今回、そのA6のアバントが公開された。
まず、ボディサイズは、全長4,930×全幅1,870×全高1,460mmで、従来と比較すると全長はプラス5mm、全幅はプラス15mmと、若干大きくなった。フロントフェイスは、6角形のシングルフレーム・グリルと、やや吊りあがったヘッドライトなどが、新世代のアウディであることを印象づける。
あたらしいA6 アバントは、“マルチマテリアル スペース フレーム”という、アルミニウムを積極的に利用するアウディのあたらしい軽量化コンセプトのもと設計されている。ストラットブレース、エンジンコンパートメント、ボディのコンポーネントなど、全体の約20パーセントにアルミニウムを使用することで、先代モデルより車輌重量が約70kg軽量化。
当然、アバントだけあってラゲッジルームの広さも魅力だ。通常565リットルのところ、後席を倒すことで1,680リットルまで拡大することができる。先代モデルと比較すると、通常時は同等の広さだが、後席を倒したさいは20リットル拡大しており、より幅広い用途での使用が期待できる。
先代モデルよりも18パーセント燃費向上
インテリアは、アウディ伝統のラップアラウンドデザインによって、ドライバーを包み込むように設計。シンプルななかにもクラフツマンシップを多分に盛り込んだ清潔感あるデザインだ。オプションとして、マッサージ機能つきのシート、Googleの検索機能やBluetoothをとおした通話も可能なタッチパネル式のナビゲーションシステムMMI、バング&オルフセンのサウンドシステムを取りつけることができる。
パワーユニットにかんしては、ガソリンエンジンを2モデルとTDIユニットを4モデル、計6つのエンジンをラインナップする。そのなかでも日本に導入されるであろうガソリンエンジンの内容を見てみよう。
まず2.8FSIは、バルブのリフト量を2段階に調節することで、トルクと燃費の向上をアシストするアウディバルブリフトシステムが装備される。最高出力は150kW(204hp)である。一方、上位モデルである3.0 TFSIエンジンは最高出力220kW(300hp)を発揮する。
この2モデルにかんして、そのほかの詳細は述べられていないが、エンジン スタート&ストップ システム、エネルギー回生機構などの恩恵もあり、旧モデルよりも18パーセント燃費をアップさせているという。
トランスミッションは、各エンジンによってことなり、そのラインナップは、6段マニュアル、アウディのCVT(無段変速機)トランスミッションのマルチトロニック、7段Sトロニックである。最高出力230kW(313hp)を誇る3.0TDIエンジンを搭載するモデルには、8段ティプトロニックが採用されることになっている。またエントリーモデルだけが前輪駆動で、そのほかはクワトロシステムを用いた4輪駆動とのことだ。
アウディ A6 アバントは2011年夏ごろにヨーロッパの各ショールームで展示される予定で、販売価格は40850ユーロ(約480万円)からと公表されている。