Mercedes-Benz E-class|メルセデス・ベンツ Eクラス 新エンジンを追加
Mercedes-Benz E-class|メルセデス・ベンツ Eクラス
V6、V8に新エンジンを追加
メルセデス・ベンツは、「E 350 ブルーエフィシエンシー」、V8エンジンモデル「E 500 ブルーエフィシエンシー」にあたらしいエンジンを追加した。
Text by OPENERS
V6モデルは40g/kmのCO2排出量削減!
今回あらたにEクラスに採用されたV6、V8エンジンは、S 350 ブルーエフィシエンシー、CL 550 ブルーエフィシエンシーに搭載されているブルーダイレクトエンジン。状況に応じて最初に約95パーセントの燃料を噴射し、残りを燃焼安定化のために時間差で噴射する、先進のピエゾインジェクターを搭載。スプレーガイデッド・ガソリン直噴式燃料噴射システムやマルチスパーク・イグニッションなどの採用により、パフォーマンス、燃費向上を実現させている。
まず「E 350 ブルーエフィシエンシー」にかんしては、3.5リッターV6エンジンを積み、最高出力225kW、最大トルク370Nmを発生。従来モデルと比較すると10kW、5Nmの向上。0-100km/h加速は6.3秒で、最高速度は250km/hで電子制御がかかる。環境性能にかんしては、欧州NEDC複合サイクルモードによる計測で、6.8-7.0ℓ/100km。メルセデスは、この数値は、同等のパフォーマンスをもつガソリンモデルのなかで、もっとも優秀な数値だとしている。CO2排出量は159-164g/kmで、以前と比べると約40g/kmも減少させている。
ダウンサイジングされたV8はパワフルかつ低燃費
一方、V8モデルの「E 500 ブルーエフィシエンシー」は、これまでSクラス、CLクラスの12気筒モデルにしか装備されていなかったツインターボチャージャーがはじめて採用された。排気量は5.5リッターから4.6リッターに大幅なダウンサイジングがおこなわれ、最高出力は15kWアップした300kW、最大トルクは70Nmアップの600Nmという数値を記録。燃費は10.8ℓ/100kmから17パーセント向上させた8.9km/ℓである。当然、CO2排出量も253g/kmから209g/kmと大きくダウンしている。
上記の2モデルにくわえて、「E 250 ブルーエフィシエンシー」に、緻密な制御と多段化することで燃費向上に大きく貢献する7段AT(7Gトロニック プラス)が標準装備されることになった。その恩恵により、燃費は13パーセント向上し6.6-7.0ℓ/100km(エステートの場合は、6.8-7.0ℓ/100km)である。
「E 200 ブルーエフィシエンシー」にかんしてもオプションではあるが、7Gトロニック プラスを装備することができる。装備した場合の燃費は、E 250 ブルーエフィシエンシーのエステートモデルと変わらない6.8-7.0ℓ/100kmで、こちらは14パーセントの向上である。
販売にかんしては言及はないものの、はやめの導入に期待したい。