HONDA|ホンダ 地震による被害状況を発表
HONDA|ホンダ
地震による被害状況を発表
ホンダは、東北地方太平洋沖地震による災害について、現状と今後の取り組みを発表した。
文=松尾 大
全生産拠点での生産活動を休止
ホンダが発表した被害状況は、四輪車の研究開発をおこなっている、栃木県芳賀町の本田技術研究所四輪R&Dセンター栃木の食堂の壁が崩れ43歳の男性従業員1名がなくなったほか、栃木県内の複数の関連施設で壁が崩れる、天井の一部が落ちるなどの被害により、30名以上のけが人が出ているという。埼玉県狭山市の埼玉製作所、栃木県真岡市の栃木製作所、静岡県浜松市の浜松製作所でも操業を停止した。ホンダ関連施設や販売店などの状況については、現在も確認しているという。
今回の震災にたいして、節電や輪番停電など社会全体の復旧へ向けたとりくみ状況を鑑みて、14日現在、埼玉製作所、栃木製作所、浜松製作所および埼玉県小川町の小川工場、三重県鈴鹿市の鈴鹿工場の生産活動を休止、15日から20日までは上記にくわえ、熊本県大津町の熊本製作所をふくめた全生産拠点での生産活動が止められることとなる。また、被害の大きかった栃木地区の全事業所では20日まで従業員の出勤を停止し、事業所の復旧活動をおこなう。
義援金として3億円を寄付
被災地への支援については、義援金として3億円を寄付するとともに、ガソリン発電機および家庭用カセットガスを使用する発電機合計1,000台およびカセットガスボンベ5,000本を提供。あわせて発電機の操作説明要因の派遣もおこなう。
採用活動および入社予定者にたいしての発表もおこなわれた。4月入社予定の内定者のなかで本人または家族が被災された者については希望により出社時期を約2ヶ月間遅らせる対応をはかる。4月から開始が予定されていた2012年4月入社予定者の新卒採用活動については、東北6県および茨城県からエントリーしているひとについて、本人からの申し出がなくとも選考時期が6月以降となる対応をはかるとしている。
読者の縁者のなかにホンダの採用試験を受ける予定の方がいるという場合、ぜひ伝えてあげていただきたい。なお、くわしい内容については4月にホンダの採用ウェブサイトで発表がおこなわれる予定だ。