デトロイト現地リポート|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ
ショーの主役はEクラス
「CLAクラス」の登場、「Eクラス」のマイナーチェンジと、ドイツプレミアムブランドでは、今年のデトロイトモータショーでもっとも注目されたメルセデス・ベンツ。島下泰久氏によるイベントリポート。
Text by SHIMASHITA Yasuhisa
プレスデーにCLAは欠席
今年のデトロイトモーターショー、ドイツ勢の中でも、もっとも話題豊富だったのがメルセデス・ベンツだ。何しろ話題のCLAが遂にデビューしたのだから。
とは言っても、実はCLAがお披露目されたのは開幕前夜のイベントでのことで、プレスデー当日のブースにはその姿は無かった。CLAは公式には、1月15日よりドイツ ベルリンにて開催されたメルセデス・ベンツ ファッションウィークにてデビューを飾ったのだ。
CLSの弟分と言うべき中型4ドアクーペとして、A/BクラスのFFプラットフォームを使って開発されたCLAが狙うのは、これまでメルセデスがアプローチできていなかった若いユーザー。彼らにアピールするべく用意されたのが、スポーティなフォルム、最高出力211hpの2リッターユニットをはじめとする4気筒ターボエンジンやオプションの4MATICシステムがもたらす高い走行性能、facebookもtwitterも車内で使える充実したネットワーク機能、そしてヨーロッパで2万8,977ユーロ、約341万円からというリーズナブルな価格設定である。
パワートレインも刷新したEクラス
ショー当日の主役は、フロントマスクを一新するなど、大胆な変身を遂げた新型Eクラスであった。賛否両論ありそうなルックスの変化だが、もちろん変更されたのは外観だけではない。2リッター直噴ターボエンジンの搭載をはじめパワートレインを刷新し、数々の先進安全装備を近くデビュー予定の次期型Sクラスから先取りして採用。車体全体で、実に2,000以上の部品があたらしくなったという。
尚、E 63 AMGはエンジンパワーを33ps増の557psに引き上げたほか、あらたに4MATIC仕様を設定している。また、最高出力を585psまで高めた「Sモデル」も登場。こちらは4MATICのみの設定となる。