アウディSQ5のガソリンエンジンモデルを公開|Audi
Audi SQ5|アウディ SQ5
SQ5のガソリンエンジンモデルが登場
アウディはデトロイトモーターショーに、「Q5」の最高性能バージョン、「SQ5」のガソリンエンジンモデルを出展する。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
Qモデル初のSに、ついにガソリンエンジンモデルを追加
ル・マン24時間レースにあわせて2012年6月に登場し、アウディのSUVラインナップ、Qモデル初のSモデルとなった、「Audi SQ5」。現在まで「SQ5 TDI」、つまりディーゼルエンジンモデルのみで、主に欧州での展開となっていた、この「SQ5」に、ガソリンエンジンモデルが追加され、デトロイトモーターショーでワールドプレミアをかざる。
搭載するエンジンは3.0リッターV6 TFSI。過給は90度のVバンク内に置かれた、2つのローターを備えるスーパーチャージャーによっておこなう。
昨年11月に、日本にも導入された「Audi Q5 3.0 TFSI quattro」も、やはりスーパーチャージャー付きの3.0リッターV6エンジンを搭載するが、その最高出力は200kW(272ps)/2,500-4,780rpm、最大トルク400Nm/2,500-4,780rpm。たいして、「SQ5」のエンジンは最高出力260kW(354ps)/6,000-6,500tpm、最大トルク470Nm/4,000-4,500rpmを発生する。0-100km/h加速は5.3秒。最高速度は250km/hだ。
ディーゼルエンジンモデルの「SQ5 TDI」との比較では、「SQ5 TDI」が最高出力230kW(313ps)/3,900-4,500rpm、最大トルク650Nm/1,450-2,800rpm、0-100km/h加速5.1秒というスペックなので、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの個性のちがいが顕著にあらわれる結果となっている。燃費はNEDC値で「SQ5 TDI」が7.2ℓ/100km、「SQ5」が8.5ℓ/100km。CO2排出量は「SQ5 TDI」の179g/kmにたいし、199g/km。
トランスミッションはデュアルクラッチ式オートマチックの8段ティプトロニック。駆動方式はもちろんパーマネント4WDの「クワトロ」だ。
そのほかは、水平にバーが走るフロントグリルや、ルーフスポイラーなど、「SQ5」ならではの外観、ナッパレザーとアルカンターラで覆われたシートをはじめとした内装はもちろんのこと、通常の「Q5」にたいして30mmローダウンした車高や、より引き締められた足まわり、255/45の扁平タイヤを装着した20インチのホイールなど、シャシーにかんしても、「SQ5 TDI」と同様の仕上げとなる。
アメリカ市場での展開は2013年第3四半期からを予定。なお、この「SQ5」が対象としている市場には日本もふくまれているため、いずれは日本でも選択肢のひとつとして検討されるモデルとなるだろう。